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千趣会 婦人靴「ベネビス」を刷新、百貨店9店舗でも販売

2016年 8月 5日 10:27

021.jpg 千趣会は、昨年4月に資本業務提携を結んだJフロントリテイリング(JFR)との協業の一環として、千趣会のオリジナル婦人靴ブランド「ベネビス」を刷新し、両社の共通プライベートブランド(PB)として8月31日から大丸松坂屋百貨店9店舗に売り場を設けるほか、千趣会のカタログや両社の通販サイトでも販売し、2016年下期の売り上げは千趣会が15億円、大丸松坂屋が2億7000万円の合計17億7000万円を目標に掲げる。

 共通PBについては、3月に千趣会の50代向け婦人服ブランド「ケイカラット」を刷新。百貨店顧客がより満足できる商品ラインを追加して大丸5店舗にショップを開設している。「ベネビス」はこの第2弾で、大丸松坂屋は「ベネビス」の刷新に当たり、オリジナル婦人靴の開発は同ブランドに集約している。

 「ベネビス」は、「足が痛いから職場では靴を履き替えている」という消費者の声を受け、89年に千趣会がオフィス用シューズブランドとして販売開始して以来、"女性のための足に優しい靴"をキャッチコピーに履き心地にこだわった靴の開発を続けてきた。今回の共通PB化では千趣会の顧客の声を形にするノウハウを生かしながら、さらに多くの消費者が満足できるように商品の価格とテイストの幅を広げた。

 新生「ベネビス」はカジュアルラインとエレガンスラインを用意。靴の特性に合わせて2種類のインソールと、すべての靴に歩行時の衝撃軽減機能を備えた高反発クッションを標準装備している。百貨店顧客に向けては新たに開発したインソールによって足のアーチ形成をサポートするプレミアムラインを投入する。

 店頭では、従来のカタログ商品を中心にプレミアムラインを組み合わせ、重層的な商品群を展開。また、サイズの幅と機能性を明確にしたビジュアルプレゼンテーションによってナショナルブランドとの差別化を図る。

 ネットでは"いつでもどこでも"に応えるチャネルとして全ラインを展開し、メール販促やタイムリーなクーポン配布で顧客接点の頻度を高める。カタログでは、全ラインの取り扱いに加え、着用シーンとコーディネートをイメージしやすい誌面で訴求する。

 販促面は、店頭では「ベネビス」を試着した全店合計で先着1000人に微妙なサイズ調整ができるジェルパッドをプレゼントするほか、新開発インソールやレザー、カラーなど7つのスペックから好みのブーツが作れる受注会を8月24日から実施する。

 リアル店舗については、8月31日に大丸の心斎橋店北館2階と京都店1階、神戸店1階、梅田店4階、東京店3階、札幌店2階、松坂屋の名古屋店南館地下2階と上野店本館2階、静岡店本館1階に開設する。また、千趣会の通販サイト「ベルメゾンネット」とカタログ、大丸松坂屋百貨店の通販サイト「クリック&コレクト」(※店頭取り扱い商品のみ9月13日に販売開始予定)でも販売する。

 店舗展開型数はエレガンスラインが47型、137フェイス、カジュアルラインが36型、109フェイス。価格帯は、パンプスでエレガンスのプレミアムラインが税別1万6000円~1万7000円、同スタンダードラインが8900円~1万4800円、カジュアルラインのシューズは8900円~1万4800円など。

 なお、千趣会の15年12月期における「ベネビス」の販売数量は45万足で、売上高は30億円。

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