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ヤマト運輸の実証実験は、東京の練馬区の営業所1カ所と、同営業所周辺の東京メトロ有楽町線(副都心線)5駅に宅配ロッカーを設置し実施している。現状はヤマト運輸の宅急便のみを対象にし、顧客も同社のユーザー会員「クロネコメンバーズ」に限定している。
昨年から行っている実証実験では、リピーターの利用が多いとしており顧客ニーズのあるサービスと見ている。同社は東京メトロの他の路線・駅でのサービスも展開していくものと見られる。
ヤマト運輸は1月にフランスのネオポスト社と合弁会社を設立し宅配ロッカーを設置していくことを表明。他の宅配便事業者も利用できる"オープン型"で先行している同社のノウハウを取り入れ、国内でもオープン型宅配ロッカーのインフラ構築を進めていく考え。具体的構想については3月に発表する予定という。なお、ヤマト運輸のオープン型宅配ロッカーについては日本郵便は活用していく方向としている。
一方、日本郵便は従来、楽天市場の購入商品の受け取りサービスとしてテストを行ってきた「はこぽす」を楽天市場以外の通販商品の受け取り、通販以外の荷物の受け取り、不在で持ち戻ったゆうパックの受け取り、オークション商品の受け取り、買取サービス利用時の商品発送などの機能拡大を行う。また、京王電鉄・井の頭線の6駅など郵便局以外への宅配ロッカー設置など実証事件も始める。さらに他社の宅配便の荷物の受け取りも可能にする"オープン化"を検討していく。
「はこぽす」の機能拡大では4月に「モバオク」で落札した商品を受け取れるようにするほか、9月からは買い取りサービス「ハグオール」の商品を発送できるようにする。また「はこぽす」は現状都内に所在する24時間窓口設置の22郵便局の局舎内に設置視しているが、3月以降に24時間営業でない3郵便局の屋外にも設置し、24時間受け取りを可能にする。
鉄道施設の「はこぽす」の設置は、京王電鉄に加え、京浜急行の駅での設置も検討しているという。