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ヤフーは一休に対し12月16日から来年2月3日までTOBを実施。1株当たり3433円で買い付ける。TOB完了時点で一休は上場廃止となる。
今回の買収は一休の創業者の森社長が「人に時があるように会社にも時がある。(私がこれまで通り、経営しても)まだまだ業績は伸ばせるが、より飛躍させるにはよりよいパートナーが必要だと判断した」(森社長)として、8月に全保有株式の売却を決断し、売却先を選定する中で業務提携関係にあったヤフーに買収を打診。ヤフーが応じたものだという。
TOB成立後、森社長は来年2月10日付で一休の社長を退任、後任には榊淳副社長が就任する。なお、ヤフーの宮坂社長は一休の会長に就任予定。
ヤフーは一休買収後もこれまで通り、同社の宿泊予約サイト「一休.com」の運営を行い、ブランドを維持していく方針。今後、ヤフーのポータルサイトからの送客を行うほか、ヤフーのビックデータを活用して一休の見込み客に対して利用を促す試みの実施。また、1000万人超の有料会員「ヤフープレミアム会員」への一休の利用促進策を展開する意向で「ここ数年のうちに流通総額1000億円、売上高は100億円を目指す」(一休の榊次期社長)としている。また、ヤフーが展開中のネット宿泊予約「Yahoo!トラベル」やネット飲食店予約「Yahoo!予約飲食店」の流通額も相乗効果で拡大させたい狙い。