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JSC 気鋭デザイナーと新ブランド、新番組で高感度な30代女性取込み

2010年 4月 1日 16:47

032.jpg ジュピターショップチャンネル(JSC)は3月28日、パリコレなどで活躍するデザイナーのラファエレ・ボリエロ氏を起用した独自アパレルブランドを販売する通販番組を始めた。デザイン性や素材にもこだわったワンピースやパンツなど11商品を展開。また、通常、ボリエロ氏のブランドの価格帯は2、30万円だが、新ブランドでは2万円程度まで抑えた。有力デザイナーを起用したデザイン性で30代女性への訴求力を高める狙い。

  新通販番組は「ドンナブラムール バイ ラファエレ・ボリエロ デビュー」。一流ブランドのデザイナーを経て、自身のブランド「REQUIEM」を立ち上げ、パリコレなどでも活躍するボリエロ氏がJSCとコラボして立ち上げた「DONNA GLAMOUR by RAFFAELLE BORRIELLO」の商品を販売。ボリエロ氏自らが番組のゲストとして出演。ジャケットやワンピース、ニットなど11商品の特徴やモデルのコーディネイトについての説明など行なった(=写真)。

 同ブランドはボリエロ氏のデザインを基に、JSCの取引先のコーサカインターナショナルがパターンを起こしサンプルを作り、昨夏から改良を重ね商品化したもの。特徴はボリエロ氏が得意とする洗練されたエレガントなデザイン性やデザインに合わせて素材などを変える等のこだわり。加えて、価格帯を1万円後半から3万円後半と抑えている点。「素材の質を下げず、その中で可能な限り価格を抑えた」(市川泉マーチャンダイザー)。

 「(ボリエロ氏の)ファーストライン(「REQIEM」)の価格帯は20、30万円と高額。そのインスピレーションから落ちてきた高いデザイン性を持った商品が日本のブランドと同等かそれ以下で購入できるという点で非常にお得感があるはず」(市川氏)としている。

 今回の放送以降、4月と5月にも2時間規模の番組を放映予定。今回は「アーバン」をテーマとした商品を紹介したが、「ラッフル」や「レース」などテーマとしたデザインの商品を紹介する。また、9―11月にも秋冬物で毎月、放送することが決まっている。

 トップデザイナーを起用しつつ、価格を抑えたブランドでターゲットの30代の感度の高い有職女性層への訴求力を高める。今後もデザイナーの起用など「価格勝負ではない付加価値のある」(同)商品開発に注力する考えだ。

ボリエロ氏に聞く、新ブランドの特徴は?

031.jpgのサムネール画像JSCとのコラボレーションブランド「ドンナグラムール バイ ラファエレ ボリエロ」を立ち上げ、テレビ通販開始のため来日したパリコレなどで活躍するトップデザイナーのラファエレ・ボリエロ氏に新ブランドの特徴などについて聞いた。

  ――立ち上げたブランドの特徴は。
 「私のブランド(「REQUIEM」)の"エスプリ"をある程度、残しながら、洗練されたデザイン、素材やディテールにもこだわっています。日本の皆様に特別なコレクション、を是非、ご提供したいということで実現した企画です」

 ――パリコレなどで活躍されるトップデザイナーが日本のしかもテレビ通販企業とコラボレーションするのは珍しいがきっかけは。
 「JSCの(篠原)社長が直々にパリにある私のアトリエを尋ねて下さって、そこで私のコレクションに目を通して、気に入って頂き、是非、クオリティの高い商品をお客様にご提供したい、ということで『ではコラボをしましょう』とお受けしたわけです」
 
 ――トップデザイナーがテレビでコレクションを販売するというのはあまり聞かない。抵抗感はないのか。
 「確かに従来通りであれば、ショールームである一定のお客様に自分のコレクションを紹介する形が主流でした。ただ、現在では色々なご紹介の仕方があると思うんですよ。例えばインターネットを使ってモノを売る、あるいはテレビ通販で多くのお客様にご紹介するなどです。今回、コラボするJSCはたまたまテレビというチャネルで通販される企業でした。JSCを通じて、クオリティと素材にこだわったコレクションをより多くの皆様にご紹介していきたいと思っています」


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