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ツムラ、女性向け育毛剤通販に本腰

2010年 3月25日 18:22

 ツムラライフサイエンス(本社・東京都港区、古賀和則社長)は4月から、女性向け育毛剤の通販を本格化する。通販の専門部門を立ち上げ、折込チラシや新聞広告で拡販する。生薬100%の女性向け育毛剤「髪姫」について、漢方や生薬に裏付けする効果の実感や、脱毛症のメカニズムなどを説明し新規客を開拓する。難しいイメージのある生薬について育毛のメカニズムを分かりやすく説明し、早期に通販売上高5―10億円を目指すもよう。

 通販本格化については4月1日に、専門部署を立ち上げ通販の担当者を配置する。広告費を投下し、新聞広告や折込チラシを展開するほか、将来的にはテレビ通販なども視野に入れるようだ。3月16日に開いたプレスセミナー後に古賀社長は「顧客数を増やし、メーカーとしての貢献度を高めていく」とした。

 通販展開する育毛剤「髪姫」(医薬部外品)は有効成分生薬100%で、ショウキョウチンキやセンブリエキス、ニンジンエキスの生薬を配合。モウコタンポポ根エキスと牡丹エキスを組み合わせた。

 「髪姫」は09年10月に発売。新聞広告や折込チラシで50―60代をターゲットにテスト販売を実施。生薬の組み合わせや使用感、商品説明を中心としたもの複数パターンを用意しクリエイティブテストを行ってきた。

 「反響が良く、当初見込みより好調な立ち上がりとなった」(古賀社長)という。

 同社では髪の密度が少ないことが脱毛の悩みの根拠になっており、他人に気付かれにくく相談しにくいため悩みが深いと分析。血流の流れを促進し太く成長する毛髪を増やすことで、育毛材の効果の実感につながるとしている。

 広告では生薬による効果実感の裏づけとして、原料研究の経過を踏まえた育毛のメカニズムで訴求する方針。生薬は産地や生育環境などで品質にばらつきが生じやすいため、使用する生薬は産地や使用部位、抽出方法などの原料製造から条件を特定し独自で開発。モウコタンポポ根エキスとの組み合わせで相乗効果が生まれることなどの研究実績などを紹介し、商品の信頼度を高めていく考え。

 ツムラライフサイエンスは4月1日から、社名を「バスクリン」に変更する。「入浴剤の歴史を踏まえ、"人々の健康"を社会的意味と考えている。毛髪も健康と密接につながる。新社名の意味の理解を深めていく」(古賀社長)とした。
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