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JFAの正会員CVS本部企業は11社。合計店舗数は全国約5万店に達し、物販のほか、各種料金の収納や女性・子どもの駆け込み対応など、24時間稼働する社会的インフラとして地位を確立しつつある。
通販に関しても、購入商品の受け取りや代金決済などの拠点となっているが、もうひとつCVSの特徴と言えるのが終日営業とキメ細かな店舗網を基盤としたメディアの機能だ。
これについては、特に行政が以前から着目しており、税金の納付や選挙、防犯など様々な告知ポスターの掲示依頼が後を絶たない状況。また、軽自動車税などCVS店頭の公金収納機能で納付率アップにつなげている事例もある。
今回の国民年金保険料納付の啓蒙ポスター掲示も、納付率アップを主眼としたもの。特に国民年金保険料は未納率が4割と高く、「若い人たちがなかなか払ってくれない」(小泉政務官)。納付率アップのため、すでにCVS店頭で保険料を納付できるようにしているが、実際にCVSで納付している人は5人に1人、CVSで納付ができることを知っている人は4人に1人というのが実情だ。
これに対し、会見に出席した小泉政務官は、「CVSは、国民年金保険料の支払いができる場だが、多く人に知られていない状況を深刻に受け止め、特に若い人にそれを知ってもらえる機会がないかと考えていた」と説明。自身もCVSがあるのが当たり前の時代に育った(1981年生まれ)こともあり、CVSの活用について、高鳥修一厚生労働大臣政務官や同省年金局の若手官僚との意見交換、JFA・CVS部会の理解を得ながら今回の取り組みを進めてきたとし、JFAの山本会長も「納付率アップのため、全面的に協力することにした」と語った。
購入商品の受け渡しや代金決済など、通販顧客向けのサービスを手掛けるCVS。今後、さらに役割が大きくなりそうだが、行政側からも公的な制度の理解深耕や、"タイムコンビニエンス性"を基盤にした公金の納付率アップのツールとして注目度が高まっているようだ。