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総合通販事業の前期売上高は約780億円だが、3年後の16年3月期の売上高は950億円となる見込み。収益性の高いミセス層に重点を起き、拡大を図る。近年は他の総合通販会社も年配層向け事業を強化しているが、「当社のミセス層向け事業には歴史があり、他社と比較しても優位性がある」(安野清社長)とする。
一方、ここ数年注力していた「リュリュ」「ルアール」の若年層向け事業は、収益確保に苦しんでいることから、利益率の向上と新規顧客の獲得に注力する。従来の計画では、同事業の売上高は年30~40%の成長を見込んでいたものの、13年3月期の売上高は、前期比9・5%増の179億7000万円だった。増収とはなったが、伸び率が鈍化している。テレビCM効果のあったリュリュこそ増収となったものの、ルアールは減収だった。今後は利幅の薄い商品を縮小する。
14年3月期からは、これまで総合通販事業に含まれていた衣料品店舗の売上高と、「その他事業」に含まれていた和装関連店舗の売上高を合算し、「店舗事業」として新たにセグメントを立ち上げる。13年3月期に新セグメントを適用した場合、店舗事業売上高は50億円、営業利益は3億6000万円だった。このうち、衣料品店舗は3月末時点で10店舗、売上高は約6億円、営業利益は赤字となっている。
同社では「同じエネルギーをかけるなら、通販よりも店舗の方が売り上げを伸ばしやすい」(安野社長)とみており、新たな短期経営計画では店舗事業の大幅な拡大を図る。今期の衣料品店舗は20店の出店を予定している。成功モデルを確立し、店舗を全国展開するとともに、海外進出も計画する。
16年3月期の同事業売上高は141億円、営業利益は7億円を見込む。衣料品店舗と和装関連の売上高の比率は、ほぼ半々となる見込みだ。