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ヤフーとローソン 定期型の宅配サービス開始、3年後に1000億円へ

2012年12月 7日 17:13

031.jpgのサムネール画像 ヤフーと大手コンビニエンスストアのローソンは合弁会社を設立し、2013年1月からインターネットを活用した食品および日用雑貨の定期購入型宅配サービス「スマートキッチン」を始める。専用の受注サイトを開設。顧客が商品を注文すると、週1回定期的に商品が届けられる。ヤフーのサイト構築・運営ノウハウとローソンの商品開発・調達力を活かした展開で、小さな子どもを持つ主婦層などを開拓。3年後に1000億円の売り上げ規模を目指す。

 今回の定期購入型宅配サービスは、今年6月20日にヤフーおよびローソンが合弁で設立したスマートキッチン(本社・東京都品川区)を通じて展開する。同社の資本金は4億9000万円で、ローソンが51%、ヤフーが49%を出資。ローソン出身の加茂正治氏が社長、ヤフーの宮坂社長およびローソンの新浪社長が非常勤取締役に就く。

 取扱商品は、生鮮食品や加工食品、飲料、日用品。オリジナル商品として「本格10分手料理(食材キット)」を扱うほか、ローソンのプライベートブランド(PB)商品「ローソンセレクト」なども販売する。1月中旬に約1万1000アイテムでプレオープンし、3月のグランドオープン時に約2万3000アイテムにまで拡大する予定だ。

 サービスの特徴は、定期購入型としていること。顧客がスマートフォンやタブレット端末、PCで専用サイトから購入する商品を登録(会費などは無料)すると週1回自宅などに届けられる仕組みで、配達する日や時間帯の指定が可能。その週に不要な商品の除外など、最短前日まで受注内容の変更ができ、その週に不要な商品を外すこともできる。

 商品は、ローソンが神奈川県座間市内に設ける「ローソンEC座間」から発送する仕組みで、展開エリアは全国(一部地域除く)。送料については詳細を詰めている段階だが、首都圏については無料とする考え。決済手段は口座振替、クレジットカード、ヤフーの独自決済サービスの「yahoo!ウォレット」に対応する。

 ヤフーでは、アスクルと組み食品や日用品の通販サイト「ロハコ」を展開。今回の宅配サービスとバッティングするケースも考えられるが、価格やスピードを特徴とする「ロハコ」とあらかじめ決まった商品を計画的に購入できる「スマートキッチン」を顧客が使い分け、棲み分けができると見ているようだ。

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