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スタートトゥデイ  「ゾゾカタログ」近く休止、5月創刊も費用対効果低く

2012年 8月 9日 13:29

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 スタートトゥデイは、定価商品の販売比率を高める目的で今年5月に創刊した予約商品専用の月刊誌「ゾゾカタログ」(画像)を休止する。時期などは明らかにしていないものの、想定していたほどの受注につながっていないようで、「費用対効果があまり良くない」(前澤友作社長)として近く休止に踏み切る考え。



 同社では前期(2012年3月期)、商品単価の下落やセール販売比率の高まりを受けて売上高、商品取扱高ともに期初計画に届かなかったことから、今期はプロパー商品の販売比率を改善する取り組みを強化。この一環として5月に「ゾゾカタログ」を創刊した。

 カタログの発行部数は50万部で、通販サイト「ゾゾタウン」で商品を購入した顧客に同梱する形で無料配布しているが、7月初旬には新客獲得を目的に新宿や銀座など首都圏7カ所で配布するなどリアル販促でも活用していた。

  掲載写真のクオリティーは高く、取引先ブランドの反応は良かったようだが、「消費者にとってカタログはながめるもので、あまり購入率は上がらなかった」 (前澤社長)という。それでも、「当社が予約販売に本気だということは分かってもらえた」(同)とし、今後はウェブ上で予約商品の見せ方を工夫するなどし て、定価販売比率の向上に向けた取り組みを継続するとみられる。

 また、同社では今年4月から、初の提供番組「美少女ヌードル」をテレビ朝日で毎週月曜~金曜の深夜に5分間放映しているが、これについても一定期間で打ち切り、「下期はやならい」(前澤社長)という。

  同番組は「ゾゾタウン」で扱うブランドの服を着用したタレントが日替わりで登場し、黙々と人気店のラーメンを食べるという斬新な内容。ファッションとラー メンという異色の組み合わせで話題性はあったものの、視聴者のサイト誘導には至らず、「面白いトライアルだったが、少し無茶だった」(同)としている。

 スタートトゥデイの今第1四半期(4~6月)業績は、カタログなど新しい取り組みへの先行投資が響いて初の減益となっており、実効性の低い販促策の見直しは自然なことと言えそうだ。


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