チラシを同封・同梱、引き上げ成果で「差をつける」通販実施企業向けに広告代理事業を展開するファインドスター(本社・東京都千代田区、内藤真一郎社長)は支援サービスを強化している。チラシやサンプルをカタログなどの媒体に同封・同梱する同送型サービスのほか、クリエイティブの制作、さらにはコールセンターの運営も手がけ、新規獲得からその後の"引き上げ"までをカバーする。これまでに培ってきた通販支援のノウハウから精度の高いサービスを提供、取引先の継続利用も多いようだ。同社執行役員でメディアプロモーション事業部の藤原徹平部長に同社の特徴や支援サービスの強みについて聞いた。
支援サービスの具体的な内容は。
「一定の会員を持っているカタログや冊子などの媒体と組み、通販実施企業のチラシを同封・同梱するというサービスモデルがコアな事業。10年程前に本腰を入れ始め、同封・同梱できる媒体の開拓を進めてきた。現状、取引がある媒体は600を越える。当たるクリエイティブをすでに持っている企業は新たな同封・同梱先の媒体を求めている。そうしたニーズに応えるため、当社では新たな媒体の開拓を常に行っている。現在、年間300社程度の通販実施企業と取引を行っており、取引先の7割は継続していただいている」
これまでの実績はどうか。
「健康食品の会社で、年商6000万円から3年で15億円になった事例がある。当社でクリエイティブやメディアの開発などをお手伝いした。最初は低予算でクリエイティブの開発をしてフリーペーパーや雑誌掲載で始めた。ある程度、体力が付いた時点でチラシに着手するといった形で急成長を遂げた。そうした事例が複数社出てきている」
同業他社との違いは。
「過去4年間の2~3万件にのぼるレスポンスデータをもとに、600媒体の中で扱う商材に最適な出稿先を分析してプランニングできるのが当社の特徴。データベースでは、同封・同梱先の媒体、商品のカテゴリー、初回単価などによってデータを洗い出すことができるので、商材に合った利用媒体や出稿のタイミングを提案できる。実際、レスポンスのデータベースを作ってからは同送の精度が高くなっている」
「同封・同梱できる媒体については当社が多くのシェアを持っているので、交渉の条件を優位に進めることができる。価格面や出稿先などで通販企業にメリットを感じてもらえるのではないか。最近の傾向としては新規獲得のためのクリエイティブ制作に対する需要が多い。従来からのクリエイティブが疲弊(ひへい)してきているため、新しいものを要望するというケースだ。当社では"当てる"クリエイティブを作るため、折込でテストを行い、適した媒体を選んでいる」
コールセンターの支援も強化している。
「2010年末にアウトバウンド用のコールセンターを立ち上げ、現在30社程度の業務を請け負っている。化粧品と健康食品を扱う企業が半分ずつ。今は20ブースだが、来年までに60ブースに拡大する。クリエイティブで新規獲得し、次の段階として顧客を引き上げていくのが狙いだ。当社のコールセンターで引き上げ率が従来の3倍になったという事例もある」
「オペレーターは50代以上で、お客様とコミュニケーションを取りながら進めている。自前で運営していので、他社のコールなどを研究してうまい話し方などを取り入れている。時間帯や会話内容などで成果を測定し、データを蓄積している」
「取引先からは引き上げ率の高さやクレームの少なさを評価していただいている。現場ではコールセンターの責任者が心理学の資格を持っているので、オペレーター向けに心理学の研修を定期的に実施しており、お客様との接し方や話し方などについてコーチングしている。CRMによる引き上げのニーズは高いので、当社でも注力していく。今後はインバウンドでのアップセルなどにも取り組んでいきたい。引き上げの成果で売り上げに差をつけていきたいと考えている」
同封・同梱以外では、ネット分野の支援も強化している。
「08年にネット部門を分社化して『ワンスター』を設立し、ウェブに特化した通販支援を行っている。リスティングやSEOから純広告のクリエイティブ作成やメディアのバイイング、引き上げに向けたメルマガやランディングページの作成などを手がけている。同送からウェブまで、新規と引き上げの効果を出すという目的で全方位的に支援を行っており、ウェブだけでなくテレビでの支援も手がけている。現在、化粧品などを扱う企業10社と取引をしている。CS放送枠などを使って出稿をお手伝いし、映像のクリエイティブも作成している」
ファインドスターの"売り"となる部分はなにか。
「当社は取引の大半を通販実施企業と直接行っているので、それぞれの事例からノウハウを蓄積できる。同封・同梱だけでなく、テレビやネットのチャネルも含めて、顧客の"新規獲得"と"引き上げ"についてはノウハウを持っていると自負している。全方位でカバーすることで、通販に関することなら当社に相談してもらえれば『何とかなる』と思ってもらえるような存在を目指している」
通販実施企業向けに広告代理事業を展開するファインドスター(本社・東京都千代田区、内藤真一郎社長)は支援サービスを強化している。チラシやサンプルをカタログなどの媒体に同封・同梱する同送型サービスのほか、クリエイティブの制作、さらにはコールセンターの運営も手がけ、新規獲得からその後の"引き上げ"までをカバーする。これまでに培ってきた通販支援のノウハウから精度の高いサービスを提供、取引先の継続利用も多いようだ。同社執行役員でメディアプロモーション事業部の藤原徹平部長に同社の特徴や支援サービスの強みについて聞いた。
支援サービスの具体的な内容は。
「一定の会員を持っているカタログや冊子などの媒体と組み、通販実施企業のチラシを同封・同梱するというサービスモデルがコアな事業。10年程前に本腰を入れ始め、同封・同梱できる媒体の開拓を進めてきた。現状、取引がある媒体は600を越える。当たるクリエイティブをすでに持っている企業は新たな同封・同梱先の媒体を求めている。そうしたニーズに応えるため、当社では新たな媒体の開拓を常に行っている。現在、年間300社程度の通販実施企業と取引を行っており、取引先の7割は継続していただいている」
これまでの実績はどうか。
「健康食品の会社で、年商6000万円から3年で15億円になった事例がある。当社でクリエイティブやメディアの開発などをお手伝いした。最初は低予算でクリエイティブの開発をしてフリーペーパーや雑誌掲載で始めた。ある程度、体力が付いた時点でチラシに着手するといった形で急成長を遂げた。そうした事例が複数社出てきている」
同業他社との違いは。
「過去4年間の2~3万件にのぼるレスポンスデータをもとに、600媒体の中で扱う商材に最適な出稿先を分析してプランニングできるのが当社の特徴。データベースでは、同封・同梱先の媒体、商品のカテゴリー、初回単価などによってデータを洗い出すことができるので、商材に合った利用媒体や出稿のタイミングを提案できる。実際、レスポンスのデータベースを作ってからは同送の精度が高くなっている」
「同封・同梱できる媒体については当社が多くのシェアを持っているので、交渉の条件を優位に進めることができる。価格面や出稿先などで通販企業にメリットを感じてもらえるのではないか。最近の傾向としては新規獲得のためのクリエイティブ制作に対する需要が多い。従来からのクリエイティブが疲弊(ひへい)してきているため、新しいものを要望するというケースだ。当社では"当てる"クリエイティブを作るため、折込でテストを行い、適した媒体を選んでいる」
コールセンターの支援も強化している。
「2010年末にアウトバウンド用のコールセンターを立ち上げ、現在30社程度の業務を請け負っている。化粧品と健康食品を扱う企業が半分ずつ。今は20ブースだが、来年までに60ブースに拡大する。クリエイティブで新規獲得し、次の段階として顧客を引き上げていくのが狙いだ。当社のコールセンターで引き上げ率が従来の3倍になったという事例もある」
「オペレーターは50代以上で、お客様とコミュニケーションを取りながら進めている。自前で運営していので、他社のコールなどを研究してうまい話し方などを取り入れている。時間帯や会話内容などで成果を測定し、データを蓄積している」
「取引先からは引き上げ率の高さやクレームの少なさを評価していただいている。現場ではコールセンターの責任者が心理学の資格を持っているので、オペレーター向けに心理学の研修を定期的に実施しており、お客様との接し方や話し方などについてコーチングしている。CRMによる引き上げのニーズは高いので、当社でも注力していく。今後はインバウンドでのアップセルなどにも取り組んでいきたい。引き上げの成果で売り上げに差をつけていきたいと考えている」
同封・同梱以外では、ネット分野の支援も強化している。
「08年にネット部門を分社化して『ワンスター』を設立し、ウェブに特化した通販支援を行っている。リスティングやSEOから純広告のクリエイティブ作成やメディアのバイイング、引き上げに向けたメルマガやランディングページの作成などを手がけている。同送からウェブまで、新規と引き上げの効果を出すという目的で全方位的に支援を行っており、ウェブだけでなくテレビでの支援も手がけている。現在、化粧品などを扱う企業10社と取引をしている。CS放送枠などを使って出稿をお手伝いし、映像のクリエイティブも作成している」
ファインドスターの"売り"となる部分はなにか。
「当社は取引の大半を通販実施企業と直接行っているので、それぞれの事例からノウハウを蓄積できる。同封・同梱だけでなく、テレビやネットのチャネルも含めて、顧客の"新規獲得"と"引き上げ"についてはノウハウを持っていると自負している。全方位でカバーすることで、通販に関することなら当社に相談してもらえれば『何とかなる』と思ってもらえるような存在を目指している」