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マガシーク、中国衣料品EC大手と提携――年内にも通販開始

2012年 6月21日 11:07

3men.JPG マガシークは、年内に中国で衣料品のネット販売を始める。このほど、中国のファッションEC大手、VANCL(ヴァンクル=本社・中国北京市、陳年CEO)と業務提携し、同社が運営する総合仮想モール「V+(ヴイプラス)」内に日本のファッションアイテムを販売するコーナーを開設することになった。

 マガシークは中国での営業拠点として、年内に香港および上海に100%出資の「マガシーク香港(仮称)」と「マガシーク上海(仮称)」を設立。仮想モールに「日本ファッション館」を立ち上げて運営を始める。サイトではマガシークの名前も打ち出す。

 同社は、中国では単独で通販サイトを開設するよりも、知名度の高いヴァンクルのECプラットフォームを活用する方が集客や物流面などで有効と判断した。

 中国に進出している日本ブランドの商品を現地で調達・販売するビジネスモデルを中心に、日本で展開する通販サイト「マガシーク」と「アウトレットピーク」で取り扱う商品も一部販売する計画で、すでに日本のブランド10社以上と提携しているという。

 また、中国の雑誌やモデルとのコラボアイテムも販売する予定で、同国にネットワークを持つ親会社の伊藤忠商事とも連携しながら、市場を開拓する。

 提携先のヴァンクルは、2007年10月に自社ブランドの衣料品を販売する通販サイト「ヴァンクル」を開設。若年層を中心に顧客を増やして急成長し、10年には総合仮想モール「ヴイプラス」をオープンしている。

 モール事業の詳細は明らかではないが、「ヴァンクル」は11年の売上高が前年比50%増で、ファッションECではタオバオの「天猫Tモール」に次ぐ第2位。会員数は1000万人超、リピーターは8割に上るという。

 両社は今回の提携で同モールの事業拡大を推し進め、中国のファッションECでナンバーワンを目指すとしている。

 中国では、「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイも昨年10月末に「Tモール」と自社サイトでEC事業を始動。当初は中国未進出の日本ブランドを買い取り販売していたが、5月下旬以降、中国で展開する日系ブランドから現地で商品を調達・販売する事業モデルに一新している。

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