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waja、「予約販売」機能を導入

2012年 3月22日 11:57

 海外ファッションのネット販売を手がけるwajaは3月15日、バイヤーが買い付けリスクを負わずに商品を出品できる予約販売機能を導入した。対象商品は通販サイト「waja」で販売実績のあるアイテムに限るが、バイヤーがリスクを気にせず出品できることで商品の"奥行き"が広がるため、顧客満足度が高まるとともに、売り上げ拡大にもつながるという。

 同社が新たに導入した「リザーブ販売」は、消費者の注文を受けてからバイヤーが買い付けを行う受発注モデルだ。

 これまで、同社では海外在住のバイヤーが買い付けたファッションアイテムをwajaに送ってもらい、自社で検品から商品の仕様説明、写真撮影、在庫管理、出荷、決済までを行うことで、消費者が安心して買い物できるサイト環境を整備してきた。

 バイヤーは自分のセンスで買い付けた商品を「waja」に出品しているため、当然ながら売れ残るリスクもあり、一度に多くの商品を仕入れるのをためらって、商品の回転スピードが鈍るケースもあった。

 そこで、同社ではバイヤーの買い取りリスクを払拭することで、より多くの商品がサイトに集まり、消費者の購入機会も増えると判断。従来型のビジネスモデルに加え、新たに「リザーブ販売」の機能を導入した。

 対象となるのは過去に「waja」で販売実績があるか、現在、販売中の商品で、同社が商品画像を撮影しているアイテムに限ってバイヤーはリザーブ出品できる。そのため、販売実績がある商品のサイズ違いはリザーブ出品できるが、色違いには適用されない。

 サイト上では、商品画面の右下に「リザーブ商品あり」のマークが表示され、注文が入ると、バイヤーは当該商品を買い付けてwajaに発送。同社は商品を検品後、購入者に届けるため、配送リードタイムは約2週間かかる。

 これまで、wajaの販売アイテムは1点ものが主流。そのため、販売開始直後に売り切れて、購入者以外には閲覧・注文されずにサイトから消えていたが、リザーブ販売の導入により、売れ筋商品を多くの消費者に提供できるようになる。

 一方、従来通りリスクを持って買い付けを行うバイヤーにもメリットがでるよう、自分が販売する商品に他のバイヤーの「リザーブ販売」が付き、当該商品が売れた場合は一定の手数料が入る仕組みも整備したという。

 wajaにとっても、リザーブ商品は倉庫で管理する必要がないため、出品数が増えても保管スペースの問題が軽減できるメリットがある。
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