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デジタルダイレクトなど5社、"リモコン通販"開始

2011年10月20日 13:55

3men.JPG デジタルダイレクトやJALUXなど通販事業を行う5社がリモコン操作でテレビ画面上で通販できる"リモコン通販"を始める。NTTぷららが運営するテレビ向け映像配信サービス「ひかりTV」を活用したもの。今回の5社のほか、今後、ローソンなど通販実施企業4社の参加が決まっているという。慣れ親しんだテレビのリモコン操作で買い物ができる"リモコン通販"はこれまでリーチできなかった新規層の効果的な獲得手法として参加する通販実施各社は期待しているようだ。

 「ひかりTV」内のサービスの1つで、テレビのリモコン操作で商品を選び、テレビ画面上で決済まで完結できる通販プラットフォーム「ひかりTVショッピング」に10月24日から参加したのはデジタルダイレクト、JALUX、成城石井、JFRオンライン、東急ハンズの通販実施企業5社。JFRオンラインは昨年12月から「ひかりTVショッピング」でおせちなどをすでに販売してきたが、今回から形式を変え、改めて出店したという。

 「ひかりTVショッピング」のトップページ(画像)にショップ一覧を設け、出店ショップに誘導する。10月24日時点では先の5社と今年4月から「ジャパネット楽々リモコンショッピング」と名称で単独で参画していたジャパネットたかた、ぷららの直営ショップで計7ショップ。

 各社はぷららとドロップシッピングに近い形式で連携。商品選定は各社が行うようだが、決済など実販売はぷらら側が行い、「売り上げの数%を頂く」(NTTぷらら・坂東社長)出店モデルのようだ。なお、ジャパネットたかたのみ、自らが「商品選定から決済まで行い、当社(ぷらら)が送客する形」(ぷらら)となっているという。

 各社が販売する商品は食品や雑貨などが中心。デジタルダイレクトやJFRオンラインはおせちなど、JALUXは独自企画のカップ麺や旅行用品など。成城石井は高級食品など、東急ハンズは雑貨を販売予定。各社の参加により、「ひかりTVショッピング」で販売されている商品数は現状の約500点から年末をメドに1000点まで増える見込み。

 ぷららによると、現状の「ひかりTVショッピング」の売れ筋はテレビやオーディオ機器などで日商(流通総額)は「200万円から多い時で4、500万円程度」(同)としており、通販メディアとしてはこれからというところ。ただ、「リモコンで注文から決済まで完結できる利便性に期待」(デジタルダイレクト)、「お客様に近いテレビを使った新販売手法に注目」(JFRオンライン)などの声もあがっており、参加企業からの期待値は高い。多くの消費者にとって身近なテレビを介して、これまでリーチできなかった新規層の獲得を見込んでいるようだ。

 「開始時期は調整中」としているが、今年後半から来年にかけて今後、「ひかりTVショッピング」にはローソンや、「HMV」の名称でCDやDVDなどを販売するローソンHMVエンタテインメント、「ジュンク堂書店」を運営するHON、「スポーツ専門店の「スポーツオーソリティ」を展開するメガスポーツの4社が順次、参加する予定としている。

 さらに参加企業の誘致や操作性・高速化など「ひかりTVショッピング」のインターフェースの改善、連動するネット販売サイトの使い勝手や品ぞろえの強化を進め、「ひかりTVショッピング」の規模を拡大。将来的な流通総額として「(テレビ通販大手の)『ショップチャンネル』の売上規模(年商1000億円超)を目指したい」(坂東社長)としている。

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