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新日本製薬、化粧品の店舗展開を加速――年内20店へ

2011年 3月24日 18:49

 新日本製薬は、直営トータルビューティーケアショップ「RAffINE COLOR(ラフィネカラー)」の出店を加速させている。2010年3月に福岡 県で第1号店を開設して以降、順次出店エリアを拡大。今年に入ってからは首都圏での店舗展開も開始し、2桁の店舗網を構築した。「ラフィネ」ブランドの認 知度アップを主眼としたものだが、今後、さらに出店ペースを引き上げ、年内中に全国20店舗体制を構築したい考えだ。

 「ラフィネカ ラー」では、通販で展開するオールインワンジェル「パーフェクトワン」を中心とした基礎化粧品の「ラフィネ」シリーズのほか、店舗専用のメイクブランド 「ラフィノア」ブランドシリーズなどの商品を展開。店頭でカウンセリングを行うなど、顧客と直接コミュニケーションが取れるリアル店舗ならではの特長を活 かした販売を行う。

 今回のリアル店舗は、通販の顧客(50代女性中心)とは異なる客層の開拓を狙いに展開を始めたもので、10年3月に 福岡パルコ内に1号店をオープンし、昨年中に広島や宮城、鹿児島などで5店舗を開設。1号店が順調な推移を辿り、「モデルケースができた」(同社)ことか ら、出店を加速させている状況だ。

 今年に入ってからの出店状況としては、2月17日に都内の京王百貨店新宿店および同聖蹟桜ヶ丘店に各 1店舗を同時オープンしたのを皮切りに、3月1日にはそごう横浜店(神奈川)と井筒屋小倉店(福岡)にも出店。さらに同月2日に鶴屋百貨店(福岡)、8日 にそごう柏店(千葉)へ出店しており、31日には西武高槻店(大阪)での店舗開設を予定している。

 売り上げについては、出店する百貨店等の立地などによってばらつきがあるようだが、全般的な来店客層としては、通販顧客よりも若い層の利用も多く、幅広い客層の接点になっている」(同)。

 地方では地元テレビ局を通じ店舗のCMを放映するなどの集客策を講じている。

  一方、現在の課題は、人材の確保。店頭ではカウンセリングなどを行うため、ある程度のスキルが必要となるが、ハイペースの出店に「店舗スタッフを追いつか せるのが大変」(同)だという。因みに、1店の店舗スタッフは5人程度で、新店をオープンした際には、既存店舗からスタッフを出し、細かなオペレーション を習得する形になっている。店舗スタッフのクオリティがブランドイメージや実購買にも影響するだけに、対応の強化を図っていく考えのようだ。

 新日本製薬は「ラフィネカラー」について、通販事業とは別の新規事業として育成する意向で、店舗から通販への誘導も強く意識していないとする。今後、中京地区など大都市を抱える未出店エリアを中心に出店を進め、全国規模の店舗網を拡充していく構えだ。
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