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【有力ブランドの通販戦略】コンビ イベントでサイトPR

2010年12月 9日 10:52

 5-2.jpgベビー用品の企画・販売などを手掛けるコンビの子会社コンビネクストは、自社通販サイトの「コンビミニ」でベビー向けアパレル商品などを販売している。

 コンビは通販サイト(現「コンビミニ」)を2000年頃に開設。以前から通販カタログで販売していた商品を中心にBtoCでのネット販売事業を展開している。

 現在、同サイトを運営するのは09年に設立したコンビネクスト。同社はカタログ通販や直営店を含むグループ全体の直販部門を担っている。元々、コンビの製品はファッション性よりも機能性を重視した雑貨商品などが多かったため、コンビネクストではおしゃれさを追求した商品を「コンビミニ」という1つのブランドとして確立させることを目指した。そのため、同サイトではコンビの商品をアレンジした通販限定のオリジナルデザイン商品などもいくつか販売している。

 取扱商品はアパレルやベビーカー、ベッド、インテリアなど。特にアパレルが大多数を占めており、中でもメーンの商品となっているのが、0~3カ月までの新生児と、3カ月~10カ月までの子どもを対象にした「ワンタッチウェア」シリーズだ。

 同シリーズは、入院から退院の期間向けの「ラップドレス」、足の動きが活発になる退院後2週間目以降向けの「ラップクラッチ」、肌への着心地を重視した「ワンタッチ肌着」の3種類のシンプルなラインアップに絞り込んでいる。すべてワンタッチで着替えられる設計になっており、オムツ替えがスムーズにできるよう配慮した。

 また、サイトデザインについては、カタログ制作で利用した写真をページで大きく掲載。カタログ愛読者が見た時にも分かりやすいサイトにしようと心がけている。コンビネクストは「消費者の多くはストーリー性のあるカタログの写真を見て商品選択する場合が多く、通販サイトはその後の注文のためのツールとして位置付けている」(コンビミニ事業部)とし、カタログとの組み合わせで初めてネット販売が成立すると考えている。

 サイトのPRは、雑誌、一般紙への広告、自社グループ内のサイトへのウエブ広告などがほとんどだが、今年からは顧客参加型のイベントを実施して、サイトへの送客、認知拡大に取り組んでいる。

 都内代官山の直営店ではオープン2周年の記念イベントとして「赤ちゃんのベストコーディネート賞」を企画した。同社の洋服を使ったコーディネートで最も優れていた親子を表彰し、子どもの写真を通販サイト内に掲載するというもので、当日は60組以上の親子が参加した。同社は「自分の子どもの写真が通販サイトに載るということで非常に大人気の企画だった。イベントから通販サイトを知るいい機会にもなったので、今後も続けていきたい」(同)とする。

 また、同社では第1子のマタニティー顧客をいかに取り込んでいくかを重要課題として捉えている。会員向けにネット限定の「ファミリーセール」や「ハーフ(6カ月)・ファーストバースデイプレゼント」など各種特典を強化することで、早期入会者の獲得を図っている。

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