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ファーストリテイリング ユニクロの〝靴〟登場、初年度40億円目指す

2009年10月 8日 17:56

1240_shohinseisaku.jpg ファーストリテイリング(FR)は916日、主力ブランド「ユニクロ」を冠した自社オリジナルの靴ブランド「ユニクロシューズ」を発売した。ユニクロ実店舗と同通販サイト、靴事業を展開するGOVリテイリングの実店舗などで販売、初年度売上高40億円を目指す。ユニクロの登場がかつて、衣料品を扱う通販企業の顧客獲得に影響を及ぼしたように、ユニクロブランドによる靴の投入で、定番衣料品に続いて靴までも、顧客争奪戦が一段と激しくなりそうだ。

 「ユニクロシューズ」は低価格衣料品ブランド「g.u.」(ジーユー)や靴の専門店「フットパーク」「ビュー」などを展開するFR100%子会社のGOVリテイリングによる新しい靴ブランド。同社による靴事業は従来、プライベートブランドと仕入れ商品のみを取り扱っていたが、「ユニクロシューズ」は100%自社オリジナルの商品となる。

 SPA(製造小売)で急成長したユニクロに習い、自社で製造から販売まで一貫して行う。FRの靴事業はこれまで、企業買収によって展開してきたが、専門店の大幅縮小を決定するなど、業績は芳しくなかった。柳井社長は16日の記者向け発表会で「服(ユニクロ)の業態と同じにしないと成長できない」と語り、靴事業の建て直しを図る考え。

 「ユニクロシューズ」はその名が示す通り、GOVリテイリングの靴ブランドでありながらユニクロの実店舗や通販サイトでも販売する。ユニクロの通販サイトにおける靴の取り扱いは「以前にもやったことはあったが、今回のような特設サイトの展開はなく、規模が違う」(FR)とする。

 916日から発売した「ユニクロシューズ」第1弾商品は婦人向け4アイテム(税込1,9803,990円)と紳士向け4アイテム(同1,9904,990円)の8アイテム。「ユニクロの服と同じコンセプトを持つ靴」とし、品質、履き心地、低価格、ファッションの要素を高い次元で兼ね備えたカジュアルシューズとする。

 具体的には10代から中高年婦人まで幅広く流行している「バレエシューズ」を2種ラインアップ。履き口踵部分をゴムギャザーにしてフィット感を高めた「ギャザーバレエシューズ」(全12色、税込1,990円)と「ラウンドバレエシューズ」(同)を発売した。

 他にも、高さ約2センチメートルのヒールを内蔵し、履くだけで脚を長く見せる効果が期待できる「インヒールラウンドブーツ」(同8色、同3,990円)や、男性向けにはスニーカーの定番、「キャンバススニーカー」(同8色、同1,990円)などを取り揃えている。

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