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有力通販企業のイベント戦略 ニッセン ユーストリームで生中継、消費者参加コンテスト

2010年 8月27日 17:19

042.jpg ニッセンは8月21日、都内渋谷区で、消費者参加型のコーディネートコンテスト「nissen BEST STYLING CONTEST 2010」を開催した。今期の重点施策であるブランド再構築の取り組みの一環となるもので、コンテスト応募者100人がモデルとして出演。同社のイメージキャラクターで女優・モデルの香里奈さんが審査委員長として出席した。当日は、コンテストの様子を「ユーストリーム」で生中継。マスコミ関係者が多数参集し、話題づくりという点では成果があったようだ。

 ニッセンでは、ブランド再構築の取り組みの第1弾として今春に香里奈さんを起用したテレビCMを放映。今回のコンテストは、一般消費者との双方向性を持たせた第2フェーズの施策と位置付ける。消費者が考えた同社の商品を使ったコーディネートを披露することで、ターゲットとするF1層に広く商品を知ってもらい、顧客とともにブランドを作っていくという姿勢を訴求するものだ。

 コンテストの来場者はマスコミ関係者や応募者の家族や支援者などで、応募者100人は、ナチュラル、スパークリング、スイート、クールの4部門(各25人)に分かれ、自ら考えたコーディネートの服を着てランウェイをウォーキング。グランプリは、クール部門にエントリーしwebの人気投票で最多得票数を獲得した今井美穂さんが受賞した。

 043.jpgのサムネール画像今回の取り組みは、モデル100人が出演し、香里奈さんと同じランウェイをウォーキングするという話題性をフックにしたものだが、それ以外にも、21日から放映を開始した新CMの発表および香里奈さんによる撮影秘話の披露、プロのモデルが秋カタログ掲載の商品を着用してランウェイをウォーキングするといった内容も盛り込んだ。「ユーストリーム」と「ツイッター」を連携させた形で生中継も行い5000人が視聴したという。

 一方、企業としてのニッセンの理解深耕も図り、佐村社長が前身の染物工場から現在に至るまでの沿革を説明するほか、9月上旬にリリースする注文機能や在庫確認機能などを持たせた「iPad」用の電子カタログ(アプリ)も紹介。10月頃にバーチャルのマネキンを使った着せ替え機能を持たせ、商品をコーディネートし購入できるようにすることなどを明らかにした。

 これまで若い女性向けの商品はありながら、F1層にリーチしきれていなかったニッセン。ブランド再構築の取り組みとして今春に展開した香里奈さんを起用したテレビCM等では、「お客様からはいいイメージになったという声を頂いている」(佐村社長)。

 今回のコンテストでは、顧客との双方向性を打ち出すとともに、スポーツ紙やテレビ等のメディアの活用、さらに「ユーストリーム」や「ツイッター」を通じたくちコミで、自社の商品や新たな試みを広くアピールした形だが、同社では「(周囲の反応は)いいのではないかと思う」(同)とする。今後は、「iPad」など新たなメディアを活用した商品提案でF1層女性の取り込みを進める考えのようだ。


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