単品通販事業もここ数年減収傾向にある。
「伸び悩みの原因は、こだわりが薄れていたことだろう。表面的な取り組みになっていた」
こだわりとは。
「商品しかり、マーケティングしかり、サービスしかり、事業プランしかりだ」
事業別では、グルメ関連の2010年3月期売上高は前期比4・8%減の118億1000万円だった。
「売り上げはやや犠牲にして、収益性を重視する戦略を進めている。今期には効果が出てくるのではないか。また、今後はワインの成長を見込んでおり、11年3月期の売上高は前期比10%増の34億円になりそうだ。カタログはややマイナスだが、ネット販売と卸販売が伸びると予想している」
化粧品のオージオは、売上高は15・8%減の47億3000万円だったが、営業利益は14・5%増の6億3000万円となり、利益率が大幅に向上した。
「顧客の離脱が多く、新規獲得の効率も悪くなっているため、媒体を絞ったことで売り上げが落ち込んだ。グルメと同じく収益性を優先したが、もう少し成長性を重視するべきだったと思っている。今後は成長性と収益性のバランスをいかに取るか、そして商品開発とマーケティングの見直しに取り組む予定だ。これまでのブランドを維持しながら、旬のブランドを開発して成長性を促進する。現状は踊り場に差し掛かっているが、いずれは数倍の売上高にしたいと思っている」
健康食品のリフレの売上高は、前期比16・0%増の49億5000万円だった。
「媒体戦略に改善の余地あるので、見直しを図りたい。強くなりそうな商品は揃っているので、ブルーベリーの『ブルーベリー&ルテイン』など主力商品を拡販していく」
中国進出に関しては。
「逐次行う。ただし、消耗戦をする気はない。まずはワインの卸からスタートし、ネット販売に進みたい。そして、状況を見ながら化粧品、健康食品を販売する。ワインに関しては、経済的に豊かになっていることもあり、中国での需要は確実に増している。ワインなら国際価格なので、極端な安売りをせずに販売できるが、衣料品は中国価格になってしまうので非常に厳しい。6月か7月にはテスト販売を行いたい」
単品通販事業全体では、売上高350億円を目指すとしている。達成への具体策は。
「全事業を伸ばしていきたい。商品力の強化も重要だが、まずはマーケティング面を改善しなければいけないと思っている。そして、サービスの見直しや、顧客フォローを進めることで解約を減らしたい。収益性を重視しすぎた面があるので、全体の収益性に配慮しながら投資していきたい」
BOT事業は増収となったが、通販代行サービスの収益性改善が課題となっている。
「新規クライアントに対して、価格面でのメリットを提示して受託の契約を結ぶケースが多かったが、継続してもらうことで収益性を改善したい。また、さまざまなメニューを持っているので、例えばコールセンターだけではなく、メーリングも提案する、といった取り組みを進めていく」
不動産関連のプロパティ事業と金融関連のアドバスド・ファイナンス事業の縮小傾向は続くのか。
「そうだ。不動産関連については、賃貸事業だけ残して資産の売却を進める。金融関連は営業貸付金残高を減らしている」
懸案となっている、コンプライアンス順守に関する取り組みは。
「どんな問題が発生しているのか、毎月報告を聞いている。社員の意識も高まっており、逆に萎縮(いしゅく)するくらいだ。薬事法、景品表示法については特に注意している」
新たな中期計画の策定は予定しているか。
「今期中にも3年の中期経営計画を策定する予定だ。カタログ事業は年10%の成長性をキープしたいと思っているが、ネット販売がポイントになるだろう」(おわり)
「伸び悩みの原因は、こだわりが薄れていたことだろう。表面的な取り組みになっていた」
こだわりとは。
「商品しかり、マーケティングしかり、サービスしかり、事業プランしかりだ」
事業別では、グルメ関連の2010年3月期売上高は前期比4・8%減の118億1000万円だった。
「売り上げはやや犠牲にして、収益性を重視する戦略を進めている。今期には効果が出てくるのではないか。また、今後はワインの成長を見込んでおり、11年3月期の売上高は前期比10%増の34億円になりそうだ。カタログはややマイナスだが、ネット販売と卸販売が伸びると予想している」
化粧品のオージオは、売上高は15・8%減の47億3000万円だったが、営業利益は14・5%増の6億3000万円となり、利益率が大幅に向上した。
「顧客の離脱が多く、新規獲得の効率も悪くなっているため、媒体を絞ったことで売り上げが落ち込んだ。グルメと同じく収益性を優先したが、もう少し成長性を重視するべきだったと思っている。今後は成長性と収益性のバランスをいかに取るか、そして商品開発とマーケティングの見直しに取り組む予定だ。これまでのブランドを維持しながら、旬のブランドを開発して成長性を促進する。現状は踊り場に差し掛かっているが、いずれは数倍の売上高にしたいと思っている」
健康食品のリフレの売上高は、前期比16・0%増の49億5000万円だった。
「媒体戦略に改善の余地あるので、見直しを図りたい。強くなりそうな商品は揃っているので、ブルーベリーの『ブルーベリー&ルテイン』など主力商品を拡販していく」
中国進出に関しては。
「逐次行う。ただし、消耗戦をする気はない。まずはワインの卸からスタートし、ネット販売に進みたい。そして、状況を見ながら化粧品、健康食品を販売する。ワインに関しては、経済的に豊かになっていることもあり、中国での需要は確実に増している。ワインなら国際価格なので、極端な安売りをせずに販売できるが、衣料品は中国価格になってしまうので非常に厳しい。6月か7月にはテスト販売を行いたい」
単品通販事業全体では、売上高350億円を目指すとしている。達成への具体策は。
「全事業を伸ばしていきたい。商品力の強化も重要だが、まずはマーケティング面を改善しなければいけないと思っている。そして、サービスの見直しや、顧客フォローを進めることで解約を減らしたい。収益性を重視しすぎた面があるので、全体の収益性に配慮しながら投資していきたい」
BOT事業は増収となったが、通販代行サービスの収益性改善が課題となっている。
「新規クライアントに対して、価格面でのメリットを提示して受託の契約を結ぶケースが多かったが、継続してもらうことで収益性を改善したい。また、さまざまなメニューを持っているので、例えばコールセンターだけではなく、メーリングも提案する、といった取り組みを進めていく」
不動産関連のプロパティ事業と金融関連のアドバスド・ファイナンス事業の縮小傾向は続くのか。
「そうだ。不動産関連については、賃貸事業だけ残して資産の売却を進める。金融関連は営業貸付金残高を減らしている」
懸案となっている、コンプライアンス順守に関する取り組みは。
「どんな問題が発生しているのか、毎月報告を聞いている。社員の意識も高まっており、逆に萎縮(いしゅく)するくらいだ。薬事法、景品表示法については特に注意している」
新たな中期計画の策定は予定しているか。
「今期中にも3年の中期経営計画を策定する予定だ。カタログ事業は年10%の成長性をキープしたいと思っているが、ネット販売がポイントになるだろう」(おわり)