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クックパッド 生鮮品のネット販売開始

2018年 9月27日 10:39

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 クックパッドは9月20日から、生鮮品のネット販売を開始した。専門店など5店舗が出店し、東京・目黒区の一部エリアからスタートした。専門店や生産者のこだわりの食材を好きな時間に受け取りできることが特徴。1品から送料無料で注文できる利便性で、他の生鮮品ネット販売との差別化を図る。ユーザーの利用頻度や継続率を重視しながら、順次エリアを拡大する。

 開始したのは「クックパッドマート」。鶏肉や精肉、まぐろの専門店のほか、2つの野菜生産者が出店した。専門店でしか取り扱いがない高品質な食材や、収穫当日の新鮮な農家直送野菜を購入できる。

 受け取り場所は、東京・目黒区の東急東横線の学芸大学駅周辺の「カラオケの鉄人」と「なんでも酒やカクヤス」の2カ所を設けた。前日午後6時までの注文分について、ユーザーは翌日午後5時以降に受け取ることが可能となる。

 受取期限は「カラオケの鉄人」は翌日早朝6時まで、「なんでも酒やカクヤス」は当日午後10時までとなる。まずは火曜日と木曜日週2回の配達からスタートし、今後、毎日配達へサービスを強化したい考え。

 配送については、配送業者が複数の出店者を順番に集荷し、そのまま受け取り店舗へ届ける仕組み。配送業者のルート配送を活用することで、1品から送料無料で注文できる仕組みを構築した。

 まずは、iOSアプリの配信からスタート。商品の受取方法がサービスの目新しさとなるため、受け取り方法をわかりやすく紹介するように心がけた。出店者の特徴や食材へのこだわりを紹介し、料理が楽しくなる購買体験を目指した。

 クックパッドマート内では、レシピサイト「クックパッド」のレシピを活用し、レシピからまとめて注文することができる。現状、複数のクックパッドユーザーが考案した数十レシピを紹介している。

 新規客獲得については、チラシやサンプリングなどのエリアマーケティングを中心に行う予定。好きな場所で好きな時間に受け取りできる自由度の高さを強みに、帰宅時間が遅い働く女性などの開拓をめざすようだ。

 今後、学芸大学駅前周辺における受け取り場所を増やすほか、サービス改善に注力する。なお、収益については、出店者から売り上げの一部をクックパッドが徴収する仕組みとした。徴収した料金を、配送業者や受け取り場所の店舗に収益を分配する。

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