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流行の芽、シンプス、BBクリーム発売、敏感肌向け処方で差別化

2010年 6月13日 21:50

 訪販化粧品大手ノエビア(本社・東京都中央区、大倉俊社長)の通販ブランド「シンプス」では、6月1日に発売したBBクリームで既存客の客単価アップと新規開拓を進めていく。これまで、敏感肌向けスキンケア市場を主戦場としてきたシンプス。BBクリームにおいても後発ながら、敏感肌向けに特化した処方で展開し、競合他社との差別化を図っていく。
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 多機能をうたうBBクリームは、化粧水や乳液、クリーム、化粧下地、コンシーラーなどの機能を備えており、市場で流通するものは多いもので6つ、一般的に3~5の機能性を訴求している。

 一方でシンプスが発売する「シンプス レッスンプログラム BBリキッド」(40グラム、税込2625円)は、美容液、保湿クリーム、日焼け止め、化粧下地の4つの機能を持たせたもの。洗顔とクレンジング、化粧水が一体となった主力商品「クレンジングウォーター」に続く多機能アイテムで、2アイテムを併せて使うことで2ステップのシンプルケアも可能になる。

 ただ、競合他社と比べ機能性で優れているとはいえない。これは既存客から「手軽にメークできるオールインワンタイプの化粧品が欲しい」という声がある一方で「安心して使用できるか不安」という声が多かったため。あえて"カバー力"など多機能性で勝負することを避け、敏感肌向けに特化した処方で差別化を狙い、6つのフリー処方(パラベン(防腐剤)、アルコール、香料、鉱物油、合成色素、紫外線吸収剤を無配合)で訴求する。

 一方で「BBリキッド」を入り口にした新規獲得も進めていく考え。今年5月から女性誌を中心に出稿を開始し、6月中に13誌前後の女性誌で連合広告と順広告を出稿していく。

 敏感肌向けスキンケア市場は、女性の社会進出に伴い、肌に感じる外的刺激やストレスの増加から拡大傾向にあるとされ、「市場は800億円前後」(業界関係者)との見方もある。自称"敏感肌"の女性も増加しているためだ。

 こうした中でシンプスの業績も堅調に推移しており、「前年比約2倍。単月では前年同期比約3倍の伸びも記録した」(同社)としている。


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