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ジャパネットグループ クルーズ販売を強化、チャーター便で全6回を企画

2018年 5月10日 10:11

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 ジャパネットグループが豪華客船で日本各地などを巡るクルーズツアーの販売を強化する。一昨年からグループのジャパネットサービスパートナーズが第3種旅行業を取得し、JTB首都圏が企画・販売するクルーズ旅行を販売したが、即日完売するなど手ごたえを得たことから、昨年からは旅行内容を独自に企画できる第1種旅行業を取得し、7月には約1000室をブロックチャーター、10月からは客船一隻を丸ごとチャーターした完全オリジナルのクルーズを企画、販売してきた。いずれも反響が高かったことから、今年は来年の5~10月に順次、出発する全6回のクルーズツアーを企画し、5月下旬にもテレビ通販などで販売、拡販に本腰を入れる。今回のクルーズではジャパネットたかたの本社がある長崎・佐世保が寄港地となっており、佐世保に寄港する際には「ジャパネットらしいおもてなしを考えている」(同社)としており、同社独自の寄港地のツアー企画などを提案する試みなども行なうようだ。

 5月下旬にもテレビ通販や通販サイトなどで販売していくクルーズツアー「日本一周9泊10日クルーズ」は昨年販売のクルーズツアーでも使用した豪華客船「MSCスプレンディダ」(=写真㊤、全長333・3メートル、客室数1637室)をすべて借り切り、9泊10日で横浜を出発し、函館、秋田、金沢、釜山(韓国)、佐世保、徳島に寄港しつつ、再び横浜に至る内容。同クルーズツアーは来年5月に3回(6・15・24日)、9月に2回(21・30日)、10月9日に出発する分の合計6回、実施する。販売価格などについては現状、明らかにしていないが、昨年に販売した同程度のクルーズツアーでは一般的な「バルコニー付き客室」(広さ約19・3平方メートル)で税・手数料・港湾費用含め1人27万8800円(※1室2人の利用時の1人分の金額)としており、今回も同程度の価格設定になるようだ。

 昨年は独自で旅行内容を企画するために必要な第1種旅行業の資格をジャパネットホールディングスが持ち、クルーズツアーを企画し、第3種旅行業を持つグループのジャパネットコミュニケーションズが販売する形を採っていたが、今年からは今年1月にグループ内に設立した新規事業などを手掛けるジャパネットサービスイノベーション(本社・東京都港区、茨木智設社長)が4月24日付で新たに第1種旅行業を取得し、クルーズツアーを企画した。販売は引き続き、ジャパネットコミュニケーションズが行う。今後、クルーズツアーはジャパネットサービスイノベーションを中心として、展開していくという。

 なお、全6回のチャーター便のよるクルーズツアーの企画・販売に際して東京・麻布の同社事務所でジャパネットホールディングスの髙田旭人社長と「MSCスプレンディダ」を運航するMCSクルーズのジャンニ・オノラートCEOが調印式(写真㊦)を行った。

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 同クルーズツアーの詳細な内容は現状、明らかにしていないが昨年に販売したクルーズツアーと同様、船内で食事やドリンクなどが無料で食べ放題・飲み放題としたり、専用スタッフが参加者をサポートしたり、同乗する同社社員らが企画する船内での独自イベントなどを行う模様。また、寄港地での観光に便利な無料循環バスを用意するようだ。特に今回のツアーでは初めてジャパネットたかたの本社がある長崎・佐世保に寄港するため、「ジャパネットらしいおもてなしと、地元長崎の魅力を伝えたい」(同社)としており、同社ならではの工夫を盛り込んだ寄港地観光プランなどを用意することも考えているという。

 ジャパネットホールディングスによると、これまで販売してきたクルーズツアーの売れ行きはいずれも好調で、ブロックチャーターで昨年7月の販売分した1000室はすぐに完売、初のチャーター便として10月に販売した分も反響は高く、一部の部屋はキャンセル待ちという状況となっており、手ごたえを感じているという。今年は全6回のチャーター便によるクルーズツアーを企画、販売することでさらにクルーズツアーを拡販し、物販など既存の取扱商品とは異なるジャンルの商材を強化することで、潜在需要の獲得や、競合他社との差別化などを図っていきたい考えのようだ。

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