千趣会は10月14日、大阪・南堀江にベルメゾン初となるインテリアショップを開設した。同店には新規事業のグルメスタジオを併設し、11月1日に本格オープンする。千趣会は10月下旬に発表する2018年度~20年度の新3カ年中期経営計画で主力事業ベルメゾンのMD改革などに取り組み、ライフスタイル系商材を強化すると見られることから、インテリアショップを基点に商品の提案力やサービス力を高めることで差別化を図っていく。
インテリアショップ「ベルメゾンライフスタイリング堀江」は、従来のカタログやネットだけでは伝えきれなかったリアルな商品やライフスタイルの魅力を実感できる体験型ショップで、コンセプトである「あなたが"本当にしたい暮らし"をカタチにします。」を実現するため、ショップ内に無料相談窓口を設け、プロのインテリアコンシェルジュが来店客の世帯構成やライフスタイル、ニーズに合わせて約8万点の品ぞろえから厳選した商品を提案する。
また、顧客の間取りに合わせてコーディネートした部屋を3Dの世界でリアルに再現し、VR(仮想現実)で歩き回れる体験も提供する。
同店では今年8月に、30代女性をターゲットに据えてコンセプトを"Find Some Fun"へと刷新したオリジナルのインテリア雑貨「ベルメゾンデイズ」など、ベルメゾンの商品を展示販売する。ファニチャーやファブリック、インテリア雑貨などを実際に見て、触って、感じることができる場として運営。直接、顧客にベルメゾンの物づくりの姿勢と思いを訴求していく。
10月14日のプレオープン日からインテリア相談の予約を店舗とウェブ専用ページで受け付けを始めたほか、店舗営業もスタート。初年度(18年12月期)に来店者数1万8500人、購入者数3400人を目指す。
また、同社は新規事業「グルメスタジオ フーバー」をインテリアショップ内に開設する。「日々の暮らしを前向きに楽しむヒントをお届けします。」をコンセプトに、グルメ、料理上級者がシェフや専門家からレシピや調理方法、調味料、食材などを学べる新しいタイプのスタジオで、レッスンを軸にイベントやスタジオレンタル、物販の4つの柱で構成した事業展開を行う。
上級者が満足できる料理教室であるのと同時に、料理はしないものの美味しいものが大好きという人も参加できるグルメな講座やイベントも開催。シェフ本人から直接料理を学ぶことができる「人気店のグルメレッスン」や、有名シェフのプロの技を目の前で学んで味わえる2時間半の「シェフライブ」、ひとつの食材や料理について専門家に学ぶ「フードラバー塾」、専門家のガイドを聞きながら飲み比べや食べ比べができる「サタデーナイトフーバー」を用意する。
11月1日にオープンするスタジオの店内はバックヤードを含め132平方メートルで、広々したライブキッチンを備え、着席で約40人、パーティーや立席で約60人を収容できる。まずは、地元大阪のグルメ・料理レベルの高い人を中心に喜んでもらえるコンテンツを提供し、グルメブランドとして成長を目指す。
今後は、千趣会の基幹事業であるベルメゾンと連携し、スタジオで使用する調味料や食品などのグルメ商材やキッチン用品などのネット販売を強化し、オリジナル商品の開発も行う。
3年後の2020年には年間延べ1万6000人の利用を見込んでいるほか、ベルメゾン店舗以外でのスタジオ開設も視野に入れる。
なお、同グルメスタジオは西洋料理食材提供のパイオニアで有名シェフとのネットワークを持つアルカンとパートナーシップを締結している。