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楽天、歳暮商戦は"鍋"前面に

2015年11月12日 17:30

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楽天は歳暮商戦で鍋料理をPRする。5日には楽天市場の歳暮商品を集めた特設サイトに鍋料理の専用ページを開設。近年は、身近な人や親しい人へのギフト需要が伸びていることから、鍋料理の食材をお歳暮として送る人が増えている。同社ではこうした需要の取り込みを狙い、「ご当地鍋」を前面に出してアピールする。

 近年、中元・歳暮の国内市場規模は約6兆円で推移しているのに対し、楽天市場における歳暮商戦の2014年売り上げは、10年の約2・5倍に達している。好調な理由について同社では「身近な人や親しい人へなどへ贈る"カジュアルギフト"が伸びており、ハムやビールなどの定番以外にも幅広い商材を扱う楽天市場で購入する人が増えているのではないか」(広報グループ)と分析する。

 同モールにおける鍋食材の取り扱いは約5万5000点。種類が豊富なことや、自宅で本格的な鍋料理が楽しめる商品が揃っていること、包装や熨斗(のし)に各店舗が対応していることが人気の理由だ。

 近年は売り上げが伸びており、特に昨年12月の鍋食材売り上げは、前年同月比約2倍と大きく伸びた。同社では、ギフト需要の増加が売り上げ増に結びついていると分析。今夏の中元商戦では同様にカジュアルギフトの需要取り込みを狙い、レトルトカレーを押し出したことが奏効し好調だったことから、今冬は鍋料理の販促を強化する。

 11月10日には、ブロガーなどのユーザー約10名と報道陣を対象にした試食会「おとりよせ鍋大学」を都内で開催。参加者はすき焼きやもつ鍋、カニ鍋といった定番から「グリーンレモン鍋」といった変わり種まで8種類の鍋料理を試食した。

 また、イベントには同モールの人気店舗である「もつ鍋・水炊き 博多若杉」の松尾直幸氏と「越前かに問屋 ますよね」の橘高友樹氏がゲストとして登場。それぞれもつ鍋とカニ鍋について、おいしく食べるための食材の下処理や調理法、さらにはアレンジ方法などを紹介した。

 「博多若杉」の松尾氏によれば、元来もつ鍋はギフト用品ではないものの、昨年からギフト用の包装を頼む消費者が増えており、今年はさらなる需要増を見込む。また「ますよね」では、ギフト需要の増加に対応し、カット済みのズワイガニとだしをセットにした「カニ鍋セット」をラインアップしている。

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