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ネットランドジャパン、カラコン情報誌を創刊

2015年 9月 3日 14:44

カラーコンタクトレンズ(カラコン)のネット販売を行うネットランドジャパンは8月1日に、カラコン専門の無料情報誌を創刊した。既存客向けのカタログをリニューアルし、新規客となる10~20代のファッションやメークに関心の高い女性に配布する。脱毛エステ店や学校などでの設置を通じて接点を増やし、新規客の獲得につなげる。創刊号の立ち上がりは好調で、当初の計画通りの受注を獲得しているようだ。

 創刊したのは「カラーガール」(A4判、32ページ、隔月、発行部数は7万部)。女性ファッション誌の編集者と組んで制作。音楽アーティストのインタビューや、ファッションにあわせたメークのテクニックのほか、ストリートスナップなどを掲載した。

 新媒体の創刊は新規客獲得を狙ったもの。カラコンは参入企業の増加で競争が激化。消費者の選択肢が増加し、ブランドスイッチが起こりやすいことが課題だった。新規客獲得を狙ってカタログを外部に設置して無料で配布する試みを行っていたが、既存客向けカタログで新規客を獲得するのは難しかったという。ファッションやメークなどの情報でカラコンの興味を喚起することを目指してカラコン専門の情報誌を創刊した。

 記事中ではメークに使用したアイテムの1つとしてカラコンを掲載。ストリートスナップに登場した女性の愛用するカラコンを紹介した。さまざまな切り口で登場するカラコン情報から、広告ページへとつなげていく。広告と記事は明確に差別化し、情報誌を中立メディアとして位置付ける。

 新規客向けに配布するのは2万~3万部。学校や脱毛エステ店に設置して配布し、これら外部企業とは紙面でタイアップした。例えば、学校とは生徒参加のカラコンを使ったメイクコンテストを実施し、紙面で紹介した。審査員に専属モデルや同校でメーク講師を務めるモデルを起用。ツイッターやブログで告知してもらい、媒体や商品の認知度の向上につなげた。

 情報誌は既存客向けにも配布し、広告ページを通じてリピート購入を促していく。カタログの変更によるレスポンスの落ち込みを回避するため、創刊前からDMやメールでリニューアルを告知した。事前告知や編集内容の変化などが奏功し、「配布後の出足は以前のカタログよりも『カラーガール』の方が良かった」(同社)という。

 既存客に対しては、情報誌に加えてDMやメルマガを活用しての接触頻度を高めていく。カラコンの使用期限1カ月のサイクルに合わせて、接点を増やしリピート客の育成につなげていく考え。

 9月には、動画サイト「ユーチューブ」で専門チャンネルを開設する予定。カラコンを使ったメークのコツや、専門家が説明する安全な使用方法を紹介。また、タイアップ企業など行うイベントの様子を配信することも検討しているという。このほか、ストリートスナップに登場した女性を活用してアンケートや商品企画へのモニター参加などを行うことも検討する。

 カタログのリニューアルに伴うコストについては、若干の費用増加があったという。ただ、誌面で起用したモデルによるブログなどでの告知があるため、刷新前より販促効果は高まっていると分析する。今後、発行部数は10万部まで拡大する考えで、月商は来年以降に倍の2億円を目指す。

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