玩具やベビー用品を販売する日本トイザらスでは通販サイトと実店舗の連携強化を進めている。同社は昨年７月に自社通販サイトの大幅な刷新を行い、合わせて実店舗でのオンライン注文を開始するなどオムニチャネル戦略をテコ入れ。刷新後１年間で一定の集客効果があったことから、今回新たに各機能のブラッシュアップを行う。

　現在、通販サイトでは購入客による商品レビューを掲載しているが、８月からは通販サイトのトップページ上で１週間ごとのレビューの投稿件数に基づいた「レビュー・ランキング」の掲載を始める。加えて、実店舗を利用する「トイザらス・ベビーザらス　ポイントカード」会員もメールを使って通販サイトにレビュー投稿できるように変更。売り場を問わず客観的な情報を幅広く収集してサイトで見せることで利用者の商品選びをサポートする。

　また、実店舗で商品が欠品しているときなどに店内の専用カウンターから通販サイトにその場で注文できるサービス「ストア・オーダー・システム」についても、今年１月時点では全国１０２店舗で実施していたが、８月からは全国１６０店舗超すべてでの導入を実施。同サービスはベビーカーやチャイルドシードなどカラーバリエーションが豊富でこだわりの強い商材を中心に利用されるケースが多く、直近では節句商品や抱っこ紐、ランドセルなども対象商品として追加している。

　なお、通販サイトともリンクさせた「公式ＹｏｕＴｕｂｅチャンネル」での動画数の拡充も続けており、現在、合計約６３０本を掲載。商品説明だけでなく実店舗で展開するベビー関連イベント、新店舗紹介など各種の情報を公開して集客につなげている。

　そのほかの取り組みとしては通販サイトでの商品ラインアップの拡充があり、昨年７月にベビー用品を中心に約３０００点を追加して以降、段階的に品ぞろえの拡充を進め、この１年間で累計８５００点以上を純増させた。さらに、７月２４日～２７日まで、通販サイト限定で１７０点以上の商品を最大６０％割引で販売する大型セール企画なども行っている。