ジュピターショップチャンネルは４月２５日から、同社が運営する通販専門チャンネルでスマートフォンのテレビ通販を開始する。同社がスマホを販売するのは初めて。ＫＤＤＩと組み、中高年向けシンプルスマホの最新機種を紹介。端末販売だけでなく、併せて申し込み手続きや基本的な操作方法を教える訪問サービスも付加し、スマホへの不安感や煩わしさを払しょくする。まずは数百台の販売を目標とし、一定の成果があがれば今後も継続的にスマホを販売していきたい考え。
通販専門チャンネル「ショップチャンネル」で４月２５日の午後１時から「ａｕスマートフォンデビュー」という１時間番組でＫＤＤＩの「ａｕ」で今年２月に発売した主に中高年向けのシンプルスマホ「ベイシオ」（京セラ製）の販売を行う（写真）。「お客様にお得な価格で提供したい」（マーチャンダイジング本部・井原正登エレクトロニクス＆フード＆アザーズグループ長）考えから、今回は端末メーカーではなく、携帯電話キャリアのＫＤＤＩと組み展開。ａｕの販売代理店という形で一般的な販売店と同様、ＫＤＤＩからの販売奨励金が適応され店頭での端末価格と同価格で販売する。番組では主に中高年の女性層をターゲットに同端末の機能や操作性、料金プランのほか、地図アプリ「グーグルマップ」を使ったナビゲーションデモなども行い、「スマホに変えるとこんなにも生活が変わるということを伝えたい」（井原氏）という。また端末販売に合わせて行う訪問サービスについても紹介し訴求力を高める。
訪問サービスとはＫＤＤＩから指定を受けた専門業者のスタッフが顧客宅に来訪してスマホの利用開始に必要な各種設定から基本操作の説明を最大約１２０分間、無料で実施するもの。ＪＳＣは受注後、４～７日以内に証書を送付してその後、訪問員が顧客に連絡、来訪日時を決めて顧客宅に訪問し、スマホ端末の引き渡しと同時に、契約手続きを行う。他社キャリアからの乗り換えの場合は、ＭＮＰ（番号ポータビリティ）に必要な手続きにも対応する。
さらに端末の使い方のレクチャーも行なう。ａｕＩＤ、Ｅメールアドレス、グーグルアカウントの設定やよく使う連絡先を３件まで登録するほか、同端末における文字の入力方法や電話、カメラ、インターネットの利用方法。また、代表的なスマホアプリである「グーグルマップ」や「ＬＩＮＥ」の利用方法など各種設定や基本操作説明を最大２時間かけて行う。なお、ＪＳＣの通販アプリのインストールと、ログインの方法のレクチャーも行ない、スマホ購入者が今後、同社のネット販売を利用するきっかけ作りも行っている。
同社がスマホの販売を手掛けるのは初めて。「まずはトライアルということで結果を検証したい。今回の目標販売台数はまずは数百台程度」（井原氏）としており、一定の成果が上がれば継続的にスマホの販売を行っていきたい考えだ。
国内ではすでにジャパネットたかたやオークローンマーケティングなどがスマホのテレビ通販を実施した実績があるが、他の商材とは異なり、販売後に回線契約の手続きなどもあるため、テレビ通販商材としては一般化していない。ＪＳＣが手がけるスマホのテレビ通販の動向が注視されそうだ。
担当者に聞く、スマホ販売の勝算は？
テレビ通販では珍しいスマートフォンの販売を開始するＪＳＣ。狙いや勝算について、今回のスマホ販売を統括する同社のマーチャンダイジング本部・井原正登エレクトロニクス＆フード＆アザーズグループ長（画像）に聞いた。
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スマホ販売の理由は。
「有望な商材を探している中、欧米の大手テレビ通販ではスマホやタブレットの販売に注力しており、可能性を感じていた。これまでＷｉＦｉのタブレットを販売したことはあったが、スマートフォンは販売したことはなかったがチャレンジしてみようということになった。グループのジュピターテレコムにＫＤＤＩが出資していることもあり、そのつながりでａｕのスマホを販売することにした」
勝算は。
「我々のメーン顧客は５０歳以上の女性。当該層はａｕショップになかなか足を運ばない層で、携帯キャリアからすると唯一の『ブルーオーシャン』のようだ。当社としても勝算はあると思っている。ただ、当該層にスマホを購入頂くには単に端末を販売するだけでなく、"契約"や"使い方"などを含めた販売方法まで踏み込む必要があると判断して、今回のような訪問サービス付きの形とした。期待している。まずは数百台の販売を目指したい。スマホは他の商材とは違う。通常は当社との売買契約で終わりだが、スマホの場合はキャリアとの回線契約もある。場合によってはＭＮＰの手続きもあって、本契約に至るまでのハードルもあがる。まずは今回のトライアルの結果を分析して次につなげていきたい」
ジュピターショップチャンネルは４月２５日から、同社が運営する通販専門チャンネルでスマートフォンのテレビ通販を開始する。同社がスマホを販売するのは初めて。ＫＤＤＩと組み、中高年向けシンプルスマホの最新機種を紹介。端末販売だけでなく、併せて申し込み手続きや基本的な操作方法を教える訪問サービスも付加し、スマホへの不安感や煩わしさを払しょくする。まずは数百台の販売を目標とし、一定の成果があがれば今後も継続的にスマホを販売していきたい考え。