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武田薬品工業 "ミドリムシ"の健食発売、ユーグレナ社と共同開発第一弾

2014年10月23日 10:56

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 武田薬品工業は10月16日、バイオベンチャーのユーグレナとの間で新製品の開発を共同で検討する包括的提携契約を締結した。共同プロジェクトの第一弾として、武田薬品は同日付で「ユーグレナ(和名ミドリムシ)」を配合した健康補助食品の販売を始めた。通販限定商品として自社通販サイト内で展開し、同社の通販事業の基幹商品に育てていく方針だ。

 新商品「タケダのユーグレナ 緑の習慣」は、武田薬品とユーグレナ社が共同開発した健康補助食品。商品にはユーグレナ社が製造する沖縄県石垣島産のユーグレナを使用している。

 藻の一種であるユーグレナはビタミンやミネラル、DHA・EPAなど59種類の栄養素を含んでおり、消化率も93・1%と高いのが特徴。また、ユーグレナ特有の成分として、β―グルカンの一種であるパラミロンも含有している。「緑の習慣」ではユーグレナのほかに大麦若葉、明日葉、ケールといった3種類の国産野菜も配合している。

 商品はカプセル状で、1日の目安である3カプセルでユーグレナを500ミリグラム摂取できるという。30包入り(1包3カプセル入り)税込5880円と、始めての購入者を対象とした7包入り税込1000円(1世帯1回1箱限り)の2種類を取り扱う。

 販路は同社の通販サイト「タケダ通販ショップ」限定で展開。初年度(2015年3月末まで)で1億3000万円の販売を目標に掲げている。

 武田薬品は12年5月に自社通販サイトを開設し、通販限定商品の石けんなど7品目を同サイトで販売してきた。今後は「緑の習慣」を通販事業の基幹商品として展開し、同事業の拡大を目指す意向だ。

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 武田薬品とユーグレナは10月16日に都内で新商品と共同プロジェクトの発表会を開催(㊨画像)。武田薬品の杉本雅史ヘルスケアカンパニープレジデントは「品質や独自性などで製薬企業のこだわりを持って健康食品事業を進めていきたい」と意気込みを述べた。その上で、消化率が高くパラミロンなどを含有しているユーグレナは「可能性を感じる素材」(杉本氏)とした。ユーグレナ社の出雲社長も武田薬品と組むことで「ユーグレナに含まれるパラミロンの研究開発を通じて応用範囲を広げ、健康に寄与していきたい」と抱負を述べた。

 今回のプロジェクトは昨年春に武田薬品側からユーグレナ社に申し入れをして共同の取り組みが動き出したという。包括的提携契約により両社は一般用医薬品、医薬部外品、健康食品などでユーグレナを配合した新製品の開発につなげていく。

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