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ディノス 〝顧客の声〟で商品開発、商品開発コミュ「コラボル」第1弾〝水切り〟など3点

2010年 1月 7日 19:25

281.jpgディノスが顧客の声を基に開発した「水きり」を販売する。商品開発ネットコミュニティ「コラボル」を通じ、顧客から商品の不満やアイデアを募集。第1弾として「置く場所がない」「使わない時は邪魔」などの声から「たためる水切り」を商品化した。同じく顧客の声を取り入れた布団干しなど計3商品を同時に販売する予定。今後、フライパンやソファ、テレビ台も順次、商品化。顧客の声を基に訴求力の高い独自商品を開発、売上増につなげる。

 1月5日から販売を開始する商品は「たたんでしまえる水切り」(写真=価格・8,900円)。同社が昨年4月から開始した商品開発コミュニティ「コラボル」で開発した第1弾商品となる。

 「コラボル」ではまず商品担当者が開発アイテムを検討。これに伴い、開発商品のコンセプトを「コラボル」上にアップし、顧客からのアンケートを募る。その後、アンケート結果を集計し、分析。サンプルを制作後、サンプルを試用し、改良後、最終商品試作品を完成させる商品開発コミュニティ。商品開発の過程は「コラボル」の中でも逐次、公開している。

 この「コラボル」の第1弾商品として「水きり」のアンケート調査を昨年4月から開始。その中で寄せられた「台所が狭く、水切りの置き場がない」「食器洗浄機に入らない鍋フライパンなどを乾かす場が必要」「使っていないときに折りたためる収納スペースをとらないものが欲しい」などの顧客の声を活かし、簡単に折りたため収納しやすく、片面をたたむことで大皿やフランパンなどが置けるように工夫した。

 同商品以外にシンクを渡して使用する別タイプの水切りや布団干しなども同じく顧客の声を基に同時に販売する予定。今後は便利なフライパンやテレビを見るためのチェアとソファなどを開発。テレビ用家具も現在、顧客からアイデアを募っており、商品化する考え。

 ディノスでは「顧客の声」を活用した商品開発を積極化していく方針。顧客の要望に即した独自商品の開発で売り上げ拡大を狙うほか、顧客の声を募集することで顧客接点拡大。そうした商品開発過程を公開することで既存顧客の囲い込みを図る狙いもあるようだ。
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