韓国でジューサーの製造販売を行うヒューロムの日本法人、HUROM(=ヒューロム)は5月1日から、新たなジューサーの販売を開始する。摩擦熱が生じにくい低速回転するスクリューで食材をゆっくり絞る独自技術で栄養価の高いジュースを作ることができる同社が展開するジューサーの新たな上位機種で自社サイトを含むネット販売をメインに、家電量販店での卸販売も展開する。通販事業者への卸販売を進めたい考えでテレビ通販やカタログ通販ルートでの展開も検討する。初年度で5万台程度の販売を目指したい考え。

　5月から販売を開始する同社の新型ジューサー「ヒューロムコールドプレスジューサーH70FT」は食材の投入口は直径13㌢と大きく、1・8㍑分を食材を一度に入れることができる。また、食材を一定のサイズにカットしてドラム内に押し出す機能を搭載、りんごなどは切らずに丸ごと投入できるため、事前に切り分ける手間がないことに加えて、マルチスクリューと呼ばれるスクリューとフィルターが一体化した器具を採用しており、野菜や果物、凍った食材など食材の区別なく搾ってジュースにできつつ、パーツが少なく、従来機種のように絞ったあとに食材のカスを濾す網状フィルターなどがないことから使用後に洗浄がしやすいことが特徴。なお、従来までの機種と同様、搾汁と搾りかすは別々の場所から出てくる仕組みとなっており、搾汁は食材の繊維などが残りにくく、滑らかなジュースとなるという。

　4月16日から同社運営の通販サイトおよびヨドバシカメラ、ビックカメラの通販サイトで予約受付を開始した。5月1日から発売する。価格は税込6万5780円。

　従来機は年間で3～5万台を販売してきた実績を踏まえて、「H70FT」では5万台以上の販売台数を目指したい考えで、主販路のネット販売のほか、量販店への卸販売を強化していく。加えて、従来機でも取引実績のある通販専門チャンネルや在京キー局のテレビ通販、大手通販企業の通販カタログでの拡販も進めていきたい考えという。

　なお、「H70FT」のPRのために4月16日に都内で開催した発表会に昨年から同社のグローバルアンバサダーを務めるタレントの田中律子さんが登壇。同商品を使用して果物と野菜を使ったジュースを作って試飲するなどした。「本当にびっくりするくらいにおいしい。趣味の時間と毎朝の(同商品を使用して作った)ジュースを習慣にしたら、人生がもっともっと楽しくなると思う」と「H70FT」の魅力を訴えた。

　ヒューロムのジューサーの累計販売台数は1200万台を突破しており、日本では2011年から現地法人を設置して本格販売を開始しており、日本国内ではこれまでに累計で数十万台を販売しているという。