通販新聞社 / オイシックス・ラ・大地、保育施設向け給食を強化　BtoC宅配の認知向上に寄与も

オイシックス・ラ・大地、保育施設向け給食を強化　BtoC宅配の認知向上に寄与も

2025年 2月 6日 12:00

　オイシックス・ラ・大地は、展開する保育施設向け給食事業を強化する。BtoC向けの宅配事業の認知度の向上につながるなど相乗効果出ており、保育施設の導入数を増やすことで事業拡大につなげる。2月3日から、加工度の高い業務用ミールキットの提案を開始し、施設での調理時間を50%削減をめざす。

　展開するのは「すくすくOisix」。個人向けのミールキットを業務用に応用し保育施設へ提供する。

　カット野菜は5SKUを追加した。じゃがいもやさつまいも、れんこん、白菜、ねぎを対象に、泥付きや皮付きのものを下処理しカットして届ける。調理時間の短縮に加え、ピーラーによるけがのリスクを軽減することで利便性を高めた。

　加工品は新たに15SKUを追加した。調理工数が多いハンバーグは成形、焼成済みの状態で届ける。ソースや盛り付けを現場で行うことで手作り感のある給食提供を目指す。このほか、おやつもミールキット化して届ける。シダックスの調理現場を活用することで、開発から3か月間で導入できたという。

　あわせて献立再編集機能を刷新。1日分の献立をアレンジして発注が可能で、栄養価計算や帳票作成を自動で行えるようにした。

　これにより、施設の調理時間は50%削減を実現し、従来の30%削減から伸長。調理担当者の人件費削減に貢献することで、食材費と人件費は合わせて22%削減につなげる。

　導入施設数は950施設となる。関東1都3県と関西でサービスを提供する。導入前後の完食率は64%から70%へ高まり、保護者の認知度向上に寄与した。「『保育園で買えないか』などの声があり、自宅でミールキットを利用したいというニーズもある」(同社)という。