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ケンコーコム、中国進出を本格化 現地企業と組みネット販売と卸を展開

2010年11月11日 13:31

 ケンコーコムは中国での本格的な事業展開に乗り出す。11月5日に開催した取締役会で、ベビー用品等を扱う通販事業者と提携し健康関連商品のネット販売を行うことを決議。また、中国最大手のドラッグストアチェーンとも、健康関連商品の商品供給を行うことで合意していると発表した。既に顧客基盤やインフラを持つ現地企業との連携した取り組みを通じ、中国での事業基盤を早期に確立させる構えだ。


 
 中国消費者向けの健康関連商品の販売は、10月28日付で設立した香港の子会社、康康股〓有限公司 (本社・香港、英語名・KenkoKom Co;Limited)と、中国で化粧品やベビー用品などのカタログ、ネット販売を手掛ける天津红孩子商貿有限公司(同・中国天津、同・Tianjin RedBaby Trading Co;Ltd.)が連携して展開する計画。すでに康康社と天津红孩は業務提携の基本合意に達している。

 康康社はケンコーコムの100%出資(資本金は1万香港ドル)で、ケンコーコムのヘレン・チャン氏がCEOに就任。社員は、ケンコーコムの中国人社員を中心に構成する。

 取扱商品などの詳細はまだ固まっていないが、天津红孩子社の通販サイト「Redbaby」に出店するような形で健康関連商品を販売する方向で検討を進めるようだ。

 一方、中国での卸事業は、現地消費者の間で日本製の健康関連商品に対するニーズがあると判断し展開するもの。この部分では、中国で400店超のドラッグストアチェーンを運営する老百姓大葯房连锁有限公司(同・中国湖南省、同・LBX Pharmacy Chain Co;Ltd.)の店舗で、ケンコーコムが扱う日本製商品の販売に関する検討を行うことで合意。今後、詳細を詰めていく。

 ネット販売事業者が海外で事業展開を行う場合、知名度や物流や決済などの仕組み構築などが課題になるが、ケンコーコムではすでに顧客基盤があり、インフラも整備されている現地企業と組むことで早期に事業を軌道に乗せたい考え。実際の事業開始時期や事業規模の見込みなどは不明だが、後藤社長は10年度中間決算の説明会で、今回の提携を通じ「中国での事業展開の橋頭堡を造る」との考えを示した。


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