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ドゥクラッセ 店舗事業支える若い才能、新卒2年目で店長に抜てき、セール催事で実績

2018年 4月26日 10:40

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 DoCLASSEは、実店舗の拡大戦略を"若い力"が支え始めているようだ。

 同社は、婦人服ブランド「ドゥクラッセ」43店舗目のミーツ国分寺店を4月7日にオープンしたが、同店の店長に選んだのは昨年4月に新卒採用した木村美子さん(=顔写真)で、2年目の若手を店長に抜てきするのは異例という。

 ドゥクラッセは昨年4月に初の新卒採用を実施し、男女18人を採用。木村さんもそのうちのひとりだ。新卒者は入社後、マナーやマーケティング、ロジカルシンキングなどの研修を受け、5月からは全員が"現場"である実店舗に配属される。

 木村さんは5月から八重洲地下街店、9月からは港北ノースポートモール店で勤務したほか、新卒社員がセール品の催事店舗を運営する研修プロジェクトに店長推薦で参加。合計4回実施した期間限定の催事を通じて店作りを一から考えて実行する場を経験した。

 同催事店舗は計画以上の成果を上げたようで、「新卒1年目にさまざまな催事を任せてみて、突出した才能があった」とドゥクラッセの店舗事業を舵取りする岡田峰昌COOは木村さんを評価。4月オープンの新店を任せる判断材料のひとつになったようだ。

 木村さんは、本社の企画・生産管理を志望して入社。同社の方針で新卒者は店頭に立って顧客を知ることからスタートするため、「将来の本部業務に生かすためにも、まずは現場を知りつくすことが大事で、そのためには店長になるしかない」(木村さん)と決心。"1年後に店長"を目標に仕事をしてきた。

 学生時代はOL系のファッションブランドで接客や在庫管理などアパレル販売員の業務を学んだが、ドゥクラッセでは当時の接客は役に立たなかった。同社の顧客層は30~40代から60~70代まで幅広く、服に対する悩みも年齢などに応じて異なる上に、最初は年配の顧客から「あなたは若いから似合うのよ」と言われることが多かったという。若者ブランドとは異なり、商品を熟知していないとトークだけで購入してもらえる世界ではなかった。

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 同社ではお悩み別の商品も多く、なぜそのデザインや素材なのかなどを理解した上で、顧客一人ひとりに対し、最適なアドバイスをすることが大事で、木村さんも「若いから」で片づけられないよう、より自社商品を知る努力をし、来店客からの信頼を得られるようになったという。

 店長を任された新店が入るミーツ国分寺は、近隣に住む子育て中の女性や、おしゃれに気を使う30~40代のミドルエイジを主要ターゲットにした館で、百貨店内のドゥクラッセ店舗よりも若い男女が来館するようで、新店はメンズ売り場も併設し、面積も広いため、幅広い品ぞろえでコーディネート提案ができるという。

 館自体が新規オープンのため、「ブランドを知ってもらえるチャンス。地元に根付いた愛されるお店として、ファンを増やしたい」(木村さん)とする。店長として売り上げ計画の達成は最重要になるが、「売り上げはミーツ国分寺店だからこそのチームワークやオペレーション、店作りが土台になる」(同)という。

 木村さんは新卒採用で入社したメンバーの中で初の店長となったが、同期には現在6人のサブ店長がおり、ドゥクラッセの店舗出店スピードと新卒組の成長がリンクすれば、店舗事業の拡大をさらに後押ししそうで、「ここまで早く新卒者が育っているのは、うれしい誤算」(岡田COO)としている。

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