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【韓国EC市場レポート by CAFE24⑥】 「ガールズルール」10代向けに自社EC、年商2億円を達成

2018年 3月29日 09:44

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 EC発ティーンズブランド「ガールズルール(www.girlsrule.jp)」は、Kポップのアーティストやアイドル好きの10代をターゲットにアパレル販売を手がけています。同社は、韓国アパレルに対する関心が少しずつ目立ち始めた2014年、日本に本格参入。17年には年商2億円を達成し、そのうち日本での実績が大部分を占めています。

 「ガールズルール」は、ファッショントレンドの発信地「SHIBUYA109」にも出店するなど、認知度向上に力を入れています。特に、昨年同店で開かれた期間限定のポップアップショップ「Today is Seoul」が好評を得たことで、今年3月再オープンが決まったようです。

 「ガールズルール」を率いる金・ヒジンCEOは、日本滞在中に韓国文化に対する若年層のニーズを確認したと言います。同時期は、インフルエンサーとして活躍した「オルチャン」(「顔」を意味する「オルグル」と「最高」を意味する「チャン」を組み合わせた単語)が日本の10代からも注目を集めた時期でした。実際「オルチャン」は、韓国10代のファッションやメイクに大きな影響を与えた存在でもありました。

 これを機に金CEOは、日本の10代に向けて韓国ファッションを伝えることを目指し、グローバルECプラットフォーム「cafe24」で、自社ECサイトを開業しました。メインターゲットの10代向けにサイトのデザインや決済、配送システム提供に取り組みました。特に、10代の利用率が高いコンビニ支払いを導入したことで、売り上げが80%増加したと説明しています。

芸能人着用ブランドも展開

 
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「ガールズルール」は日韓若年層の両方を満足させる商品提案に力を入れています。

 例えば、消費者が日本で手軽に購入できるアイテムより、なるべく日本のメーカーが扱っていないマンツーマンTシャツやブラウスなどのオリジナル商品をサイト上に提示しています。

 最近、Kポップアイドルへの関心が徐々に高まっていることで、彼らが着用したアパレルアイテムも人気を集めています。「ガールズルール」は「芸能人着用ブランド」の商品ページを作成、若年層のニーズに対応し、自社ECへのアクセスを誘導しています。

SNSを集客手段として活用

 
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金CEOは、日本市場での認知度向上に向けSNSチャネルを積極的に活用しています。SNSで情報やコンテンツに接することが多い10代の特徴を踏まえ、LINEやインスタグラムなどを運営しています。

 これを通じて、顧客とのコミュニケーションに取り組んだ結果、Twitterフォロワー数16万人、インスタグラムのフォロワー数やLINE、WEARの登録者数がそれぞれ9万人、8万人、5万人を確保できたと言います。

 「多くの方々がブランドの立ち上げ当初から関心を持ってくださり運が良かったと思います。有名芸能人やファッションブロガーたちが弊社商品を着用したことから口コミが広がり、自然にリピーターも増えたと思います」(金CEO)

 今後も「ガールズルール」は、自社ブランディングの一環として自社EC運営に力を入れて行く予定です。同時に、ポップアップショップ開催など販路拡大も行い、顧客との接点を増やしていくことを目指しています。

 また、日韓市場で培ったアパレルやECに関するノウハウや競争力を基に、今年中に台湾市場参入も検討しています。現在、台湾向け越境ECサイトを構築していて、台湾10代の多彩なニーズにも積極的に対応する計画を立てています。
(おわり)


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