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ヤマト運輸の宅急便コンパクト、代金引換決済可能に

2015年10月22日 10:41

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ヤマト運輸は10月14日、小さな荷物の配送ニーズの高まりから4月に投入した「宅急便コンパクト」で代金引換決済サービスの対応を開始した。通販市場を中心に小さな荷物の配送が大幅に増加し利用者を増やしている中、宅急便コンパクトでも代引きサービスの要望が数多く寄せられているのに対応。今後は順次、現金支払いのほかにクレジットカード払い、デビットカード払い、電子マネー払いでの代金引換に対応し、6月に投入した通販パッケージ「YES!(Yamato Ec Solutions)」への対応も進めていく考え。
     
 代金引換決済は通事業者の販売支援策、通販利用者の購入時の利便性向上に寄与するサービスとして利用されている。今回、宅急便コンパクトでも代引きサービスに対応させたことで、通販の一層の利便性向上につなげていく考えだ。

 宅急便コンパクトの代引き決済額の上限は3万円。通常の宅急便の上限額は30万円までだが、小さな荷物で比較的低額な商品の配送に利用されることが多いことなどから同金額に設定している。利用料金は決済金額が9999円までが300円(税別)、1万~2万9999円が400円(同)、3万円が600円(同)。

 利用対象は同社とヤマトフィナンシャルと契約している法人顧客。既に通常の宅急便で代引きサービスを契約している場合は直ぐに利用可能になるという。
     
 ネット販売やフリマサイトの拡大が進み、化粧品や健康食品といった比較的低価格で小さな商品を購入する消費者が増えている。宅急便コンパクトは小型荷物に特化した商品で、「クロネコメール便」を3月末で取りやめたことから小型商品発送のニーズに対応するために開発した。リーズナブルに配送できる商品だが、通常の宅急便と同様のスピードとサービスを付加している。

 4月の発売から半年で、一般消費者向け通販事業者での利用を増やしている。さらにBtoB企業においてもサンプル提供をはじめとした用途で数多く利用されていという。

 利用は専用の送り状と専用のボックスを使用する。ボックスは「専用BOX」と「専用薄型BOX」の2タイプを用意している。専用BOXの大きさは縦25×横20×厚さ5センチで、専用薄型BOXが縦24・8×横34センチ。内容物の重量制限はなし。専用のボックスの価格は1枚65円。

 配送料金は通常の宅急便と同じく地域別運賃を採用。関東発着の場合、通常の宅急便の最も小さい60サイズが税込み756円なのに対し、宅急便コンパクトでは同659円(運賃同594円+専用ボックス代同65円となる。

 なお法人顧客は相対で料金を決定する。「宅急便時間帯お届けサービス」や「宅急便店頭受取りサービス」など宅急便の基本サービスも利用できる。

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