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JALUX  紙とネットの連携加速、デジタルカタログなども拡充

2014年 6月19日 13:45

 5-1.jpgJALUXでは昨年から意識的に紙媒体とネットの連動強化を進めている。デジタル版カタログの拡充やカタログ発刊に合わせた内容でのメルマガ配信などを行い、通販事業全体での売上拡大を図っていく。

 現在同社の通販サイトの利用者は大きく分けて2種類。飛行機で機内誌を見てから関心を持って自宅やモバイルから購入するケースと、既存顧客がカタログを見ながら申し込みツールとしてネットを利用するケースに分かれている。いずれも紙媒体を一つの入口としていることから、ネットでの導線づくりやコンテンツ展開に連動性を持たせることは必須となっていた。

 そこで、昨年からカタログを送付したタイミングに合わせてサイトでも売れ筋商品のコンテンツをトップページに表示。カタログとの世界観をより近づけることで顧客が注文しやすい設計に変えていった。また、通販サイト上で展開しているデジタルカタログについても一昨年前は機内誌の「JAL SHOP」版のみの展開だったが、昨年秋からは「JAL World Shopping Club」や「グルメファーストクラス」版なども開始。デジタルカタログを見ながらその場で購入したいという顧客は多かったようで「新たにデジタル版にした掲載商品の売り上げがかなり伸びている。うまく紙媒体と融合させて部全体で売り上げを上げていければ」(同社)とした。

 また、メルマガについてもカタログ発刊のタイミングに合わせた内容での配信頻度を増加した。さらに、これまでは機内誌の内容を画像付きのHTML形式で配信していたが、現在ブランディングを進めているグルメをメルマガでも強く打ち出すため、昨年秋からテキスト形式を採用。「『つやつやしたさくらんぼ』など、グルメはあえて文章で読ませていった方が商品のイメージが膨らみやすいと考え、テキストでプッシュしている」(同)とした。


サイト掲載の商品数拡大へ

 時期により変動はあるものの、現在同社の通販サイトでは約2400アイテム、約8000SKUのアイテムを掲載している。これまではカタログ掲載が終わるとサイトの商品も落としていたが、今後売れ筋商品についてはサイトでの販売を継続して、ネットの品ぞろえに厚みを持たせることも考えている。「ネット購入は一番マイルがつくのでそこをフックに誘導できる。カタログで載せ切れない商品を売り場に制限のないネットに置くことで、より一層の購入を喚起したい」(同)とした。

 また、その一方で当初ネットだけで販売していた自社ブランドのワイシャツ「ブリスティル」については、現在では機内誌やカタログ、JALカード会員誌の「アゴラ」など紙媒体の売り場にまで販路を広げ、露出拡大による認知度向上を図っている。

 今後も同社では実店舗や卸販売も含めてすべての販路との連携性を高め、トラベルファッションやグルメといった得意とする商品群を基軸に経営資源を集中投下していく考え。

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