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ドゥクラッセ、婦人靴の店舗を積極展開、3年で35店を計画、"在庫"見える内装で

2012年 3月 8日 07:42

婦人服通販のDoCLASSEは、グループ会社のfitfit(フィットフィット)が企画・製造する婦人靴が好調だ。3月1日には靴専門の実店舗を都内に開設。店頭に在庫も陳列するという斬新なオペレーションの仕組みを取り入れて勝負に出る。
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 外反母趾の足にも優しい婦人靴「フィットフィット」は、林社長自身が外反母趾になった経験から、足への負担が少なく、おしゃれで値ごろな靴を作ろうと木型から開発したブランドで、昨年3月に通販を開始している。

 「ドゥクラッセ」が40代以上の女性を対象としているのに対し、「フィットフィット」は30代も狙える商材。足の悩みを抱える女性から支持され、売り上げは計画の倍以上と好調で、通販顧客から事前に試したいという要望も強いため、「フィットフィット」ブランドでの店舗展開に踏み切った。

 店舗の開設に当たっては、効率的で消費者が利用しやすい店舗の姿を模索。1号店の日比谷シャンテ店(千代田区)では、通常の靴専門店のように在庫をバックヤードで保管せず、店頭に1000ピース陳列できるデザインを採用した(画像)。

 1スタイル当たり3~4色、8サイズ展開の中から自由に靴を取り出せるオペレーションとすることで、消費者が待たずに試し履きできるようにした。

 販売員がバックヤードに在庫を探しに行く時間が短縮できる分、本来の接客に時間がつかえるのも利点で、一人ひとりに合った靴選びをサポートできるようにする。

 欠品があった場合や、ロングブーツなどのかさばる商品を購入した顧客に対しては、「スタッフがiPadで通販在庫を確認し、消費者の自宅に届けることもできる」(勝谷進フィットフィット店舗開発部部長)としている。

 商品にはすべて木型の番号が付いているため、自分に合った型とサイズが分かれば、2回目以降は通販でも購入しやすいため、実店舗からの送客効果も見込む。

 また、1号店は昨年9月にオープンした「ドゥクラッセ」の日比谷シャンテ店と向かい合っていることもあり、買い回りも期待できそう。

 1号店の店舗面積は70平方メートル弱と広めだが、今後は33~50平方メートル規模での展開を計画。比較的に空き物件が見つけやすいことや、効率を重視した店舗運営で内装費も抑えられることなどから、「ドゥクラッセ」ブランドに先行して店舗を拡大できる可能性もあり、今後3年間で35店舗の開設を目標とする。

 なお、1号店のオープンに合わせて「フィットフィット」のロゴマークを刷新している。


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