ジャパネットたかたは4月25日から、テレビのリモコン操作で商品を販売する新形態の通販を始めた。テレビ向け映像配信サービス「ひかりTV」の利用者に向けたもので、通販番組での紹介商品を簡単なリモコン操作で注文できる。注文時に必要な個人情報は利用者から許諾を取った上で会員登録時の情報を「ひかりTV」側からサーバーを介してたかた側で受け取る仕組みで、リモコン操作では困難な住所などの入力は不要。「テレビのみ」で通販を完結できるのが最大の特徴だ。
ジャパネットたかたがNTTぷららなどと連携して開始したのは「ジャパネット楽々リモコンショッピング」。ぷららが展開する光回線を使用したテレビ向け映像配信サービス「ひかりTV」の会員、約141万人を対象としたもので、テレビのリモコン操作のみで通販番組で紹介する商品を購入できる仕組みだ。なお、収益モデルは実際に売り上げが上がった場合に一定の割合をたかた側が、ぷららに支払う成果報酬型を採っている。
ジャパネットたかたは以前から「ひかりTV」で同社のCS通販専門放送「ジャパネットチャンネルDX」を配信中。この通販番組を見ながら気に入った商品があった場合、通常はデータ放送を見るためのリモコンの中にある「dボタン」を押すと、テレビ画面がL字の画面に切り替わり、画面の左側と下部に詳しい商品の詳細が表示され、購入までリモコン操作のみで完結できる。
通販番組の紹介商品の購入のほか、好きな時にビデオ・オン・デマンド(VOD)で商品説明の映像を閲覧し、購入することも可能。「ひかりTV」のトップ画面上の「ショッピング」から「ジャパネットショッピング」に入ると、常時、5~10商品程度のVODで閲覧でき、購入できる。VODでは「ひかりTV」限定の特価商品なども展開する計画のようだ。
商品注文時に必要な住所や名前などの個人情報は、ぷららが会員登録時に取得した情報を会員の許諾を取った上で、たかた側にサーバーを介して、伝達する仕組みをとっており、注文毎の住所入力などは不要だ。
テレビを使ったネット販売は他社でも実施しているが、リモコン操作による個人情報入力がネックとなり、最終的な注文時にはテレビ画面にQRコードを表示し、モバイル通販サイトに誘導するパターンなどが多く、テレビのみでショッピングを完結できずにいた。「ジャパネット楽々リモコンショッピング」の場合は、個人情報の入力が必要ないため、購入までテレビ画面上だけで完結でき、利用者側の利便性は高いようだ。
たかたは今後、商品数などを増やしながら、「楽々リモコンショッピング」経由の売り上げ拡大を図っていく考え。
星井副社長に聞く「リモコン通販のポイント」 〝新しい試み〟に手ごたえ テレビのリモコン操作で通販ができる「楽々リモコンショッピング」を開始したジャパネットたかた。同社の星井龍也副社長に開始の狙いと今後などについて聞いた。
◇
――
開始の経緯は。 「これまでは『ひかりTV』で当社の衛星放送を流していた。今回の話は昨秋に頂いたが、エコポイント特需などで手一杯だった。ようやく今年1月からテレビ画面用のサイトの開発を始めてようやく開始に至った」
――
テレビでのネット販売の可能性は。 「リモコンでショッピングをするという新しい試みに非常に手ごたえを感じている。テレビでのネット販売の場合、リモコンで操作するというのが難点だ。特に住所などの入力が一番ネックだ。リモコンではやはり無理だ。今回はそれは必要ないため、可能性を感じる。また、リモコンは基本、上下左右という操作性しかないため、これを前提とした画面作りにせざるを得ないが、結果的にそれが分かりやすい導線を生み操作性も向上した。今回は非常に操作しやすいユーザーインターフェイスが作れたと思う」
――
今後の展開は。 「スタート時は5~10品を紹介している。商品は増やすが、増やしすぎるとお徳感など訴求ポイントがぼやける可能性あり、バランスを見ながら品ぞろえを増やしていく。同じネット販売でもPCとは異なるはずでむしろテレビを使ったネット販売の方が当社と親和性が高いかも知れない。今後に期待したい」
ジャパネットたかたがNTTぷららなどと連携して開始したのは「ジャパネット楽々リモコンショッピング」。ぷららが展開する光回線を使用したテレビ向け映像配信サービス「ひかりTV」の会員、約141万人を対象としたもので、テレビのリモコン操作のみで通販番組で紹介する商品を購入できる仕組みだ。なお、収益モデルは実際に売り上げが上がった場合に一定の割合をたかた側が、ぷららに支払う成果報酬型を採っている。
ジャパネットたかたは以前から「ひかりTV」で同社のCS通販専門放送「ジャパネットチャンネルDX」を配信中。この通販番組を見ながら気に入った商品があった場合、通常はデータ放送を見るためのリモコンの中にある「dボタン」を押すと、テレビ画面がL字の画面に切り替わり、画面の左側と下部に詳しい商品の詳細が表示され、購入までリモコン操作のみで完結できる。
通販番組の紹介商品の購入のほか、好きな時にビデオ・オン・デマンド(VOD)で商品説明の映像を閲覧し、購入することも可能。「ひかりTV」のトップ画面上の「ショッピング」から「ジャパネットショッピング」に入ると、常時、5~10商品程度のVODで閲覧でき、購入できる。VODでは「ひかりTV」限定の特価商品なども展開する計画のようだ。
商品注文時に必要な住所や名前などの個人情報は、ぷららが会員登録時に取得した情報を会員の許諾を取った上で、たかた側にサーバーを介して、伝達する仕組みをとっており、注文毎の住所入力などは不要だ。
テレビを使ったネット販売は他社でも実施しているが、リモコン操作による個人情報入力がネックとなり、最終的な注文時にはテレビ画面にQRコードを表示し、モバイル通販サイトに誘導するパターンなどが多く、テレビのみでショッピングを完結できずにいた。「ジャパネット楽々リモコンショッピング」の場合は、個人情報の入力が必要ないため、購入までテレビ画面上だけで完結でき、利用者側の利便性は高いようだ。
たかたは今後、商品数などを増やしながら、「楽々リモコンショッピング」経由の売り上げ拡大を図っていく考え。
星井副社長に聞く「リモコン通販のポイント」 〝新しい試み〟に手ごたえ
テレビのリモコン操作で通販ができる「楽々リモコンショッピング」を開始したジャパネットたかた。同社の星井龍也副社長に開始の狙いと今後などについて聞いた。
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――開始の経緯は。
「これまでは『ひかりTV』で当社の衛星放送を流していた。今回の話は昨秋に頂いたが、エコポイント特需などで手一杯だった。ようやく今年1月からテレビ画面用のサイトの開発を始めてようやく開始に至った」
――テレビでのネット販売の可能性は。
「リモコンでショッピングをするという新しい試みに非常に手ごたえを感じている。テレビでのネット販売の場合、リモコンで操作するというのが難点だ。特に住所などの入力が一番ネックだ。リモコンではやはり無理だ。今回はそれは必要ないため、可能性を感じる。また、リモコンは基本、上下左右という操作性しかないため、これを前提とした画面作りにせざるを得ないが、結果的にそれが分かりやすい導線を生み操作性も向上した。今回は非常に操作しやすいユーザーインターフェイスが作れたと思う」
――今後の展開は。
「スタート時は5~10品を紹介している。商品は増やすが、増やしすぎるとお徳感など訴求ポイントがぼやける可能性あり、バランスを見ながら品ぞろえを増やしていく。同じネット販売でもPCとは異なるはずでむしろテレビを使ったネット販売の方が当社と親和性が高いかも知れない。今後に期待したい」