TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

イーソーコ ネット販売を物流面から支援、商物一体型の倉庫を提案

2009年10月15日 17:00

 倉庫の仲介やコンサルティングが主力のイーソーコは、中小のネット販売企業をメーンターゲットに倉庫のトータルコーディネート業務を開始する。首都圏を中心に空き倉庫を仲介するだけでなく、倉庫空間を有効活用した事務所スペースや撮影スタジオの設置など、通販企業のニーズに柔軟に対応する。通販に必要な物流業務もアウトソーシングしてもらうことで、物流品質の向上とコスト削減につなげるという。

 

 同社は、日本最大級の空き倉庫情報のネット検索サービス「e―sohko.com(イーソーコ・ドットコム)」を運営している。

 

 都心部の空き倉庫に目をつけ、物流面からネット販売企業のサポートに乗り出すという。具体的には、「商物一体型」の倉庫活用を提案。小規模企業の利用も想定し、倉庫内に複数企業の事務所を設置することもできる。

 

 また、都内という立地を最大限に活用して、消費者が直接、商品を購入できる展示スペースを設置するなどのバリエーションをもたせる。

 

 オフィスと倉庫機能、アパレル商材などを撮影するスタジオや商品の展示スペースを一カ所に集中させることで、物流拠点を従来のコストセンターから、「利益を生み出すプロフィットセンターに転換できる」(大谷巌一副社長)とする。

 

 同社は倉庫会社ではないため、自社物件にこだわらない幅広い倉庫のネットワークを活用して通販企業に合致した倉庫を提供できるのが強みだ。

 

 倉庫を提案する際は、商品の種類に応じて、入荷、検品、保管、ピッキング、出荷など一連の庫内業務を行える物流企業を紹介する。

 

 倉庫業界では、外資の参入などにより物流センターの建設が相次いだ一方、昨年来の景気鈍化から物量は減少。倉庫の需給バランスが大幅に崩れ、都心でも空き倉庫が目立ちはじめているという。

 

 イーソーコでは現在、1都3県では約5,500件の倉庫情報を保有。取り扱い商材 や出荷件数などによって最適な倉庫を紹介し、ネット販売企業の成長をバックアップする。

楽天 通販のよみもの 業界団体の会報誌「ジャドマニューズ」 通販売上高ランキングのデータ販売