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ローラアシュレイジャパン 3カ年でネット販売強化、オーダーカーテン本格始動

2011年 1月20日 10:34

 5-2.jpg輸入雑貨や婦人服などを販売するローラアシュレイジャパンは、3カ年計画で取り組んでいるネット販売の強化策が実を結んでいる。サイトのリニューアルを機に本格始動したオーダーカーテンの受注システムが客単価の向上につながるなど、通販売り上げが計画を上回って推移している。

 同社ではこれまで、ネット販売の強化に向けて段階的に婦人衣料や家具など商材の幅を増やしてきた。

 一環として、09年10月にセミオーダーカーテンの受注を開始。日本で縫製した15種類の生地柄と、3種類のカーテン山(ひだ山)のスタイル、10~20センチメートル刻みでの仕上がり丈を選択して好みのカーテンを購入できるようにした。

 10年8月には、基幹システムを大幅に刷新。企業のオフィシャルサイトと通販サイトの統合に踏み切った。

 これと同時に、オーダーカーテンの受注システムも新たに組んで本格スタート。1センチメートル単位で採寸できる完全オーダー型とし、選べる柄も売り上げ上位の30種類に増やした。

 細かなサイズ対応と、裏地も選べるようにしたことで、カーテン購入者の平均購入単価が5000円以上アップしたという。

 一方、アパレル分野では、外部デザイナーを起用した日本オリジナルの新レーベル「ローラアシュレイロンドン」を店舗展開と同時に10年秋冬物からネット販売をスタートするなど商材を拡充している。

 同社では、リニューアルでサイト自体が見やすくなり、しかも企業サイトと通販サイトを一体化したことで、訪問者が気づかずに通販サイトを回遊する仕組みができたとする。

 オーダーカーテンの本格始動もあり、リニューアル後の10月、11月の売り上げはすべての店舗の中で、ネット販売が一番だったという。

 3カ年計画初年度の10年1月期のネット販売売上高は1億4000万円、11年1月期は2億6000万円(見通し)と、いずれも当初計画を上回って推移している。

 今年は、ギフト分野の強化に取り組む。ギフトカタログの売り上げがネット販売で好調なほか、ギフト商材に対するラッピングの要望が高まっていることから、春頃をメドに熨斗(のし)や包装紙、ギフトボックスなどのラッピングを選べるようにし、ギフトニーズに対応した販売の仕組みを作ることでパーソナルギフトの需要を掘り起こす。

 また、新規顧客の獲得が課題になっているため、他社サイトへの出店も検討を進めており、12年1月期はネット販売で4億円の売り上げを確保したい意向だ。

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