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ビィ・フォアードと商船三井が越境ECで環境対応輸送 中古車海上輸送にLNG船導入

2025年 2月13日 12:00

 越境ECなどを手掛けているビィ・フォアードと海運事業者の商船三井は4月より、アフリカ向けの中古車越境ECの輸送に関して、海上輸送における脱炭素化に向けた取り組みとしてLNG燃料船の導入を開始する。

 同取り組みは、商船三井自動車船部が手掛ける、LNG燃料自動車船による海上輸送サービスの「Book and Claim」を活用するもの。

 同サービスはLNG(液化天然ガス)やバイオマス燃料を含む低炭素燃料を利用したことによって生じるGHG(温室効果ガス)削減価値を、同サービス利用者であるクライアント企業に証書として割り当てることができる。具体的には従来の重油燃料船での輸送時と比較して削減できたGHG排出量(削減価値)を記録し、クライアントがそれを自社のGHG排出削減分としてカウントすることが可能になるもの。おおむね25~30%の削減量が見込めるという。

 今回、同取り組みにおいて日本海事協会が日本の海運業界でBook and Claim方法論の第三者認証手続きを行った初めてのケースとなる。契約期間は今年4月から5年間。ビィ・フォアードでは、アフリカのタンザニア向けに年間約5万台の中古車輸送を商船三井に委託しており、その一部から適用が始まる。

 2月6日に都内で行われた調印式では、商船三井の安部規雄執行役員は「従来よりもエンジン性能やインフラなどでコストはかかるが、それを押しても、なお、環境対応をしなくてはいけないと思う」と説明。ビィ・フォアードの山川博功代表は「初めてこの画期的なサービスが提供されるようになってビィ・フォアードがそこに一番にのるということは大きな意義があると思う」とした。
 
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