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アスクルが拠点間配送を船に切替 埼玉と福岡の物流センター間で

2025年 2月 6日 12:00

 アスクルは1月30日から、船舶による拠点間輸送を開始した。埼玉県と福岡県の拠点間の輸送の一部を船舶とすることでトラックドライバーの労働軽減や二酸化炭素排出量の削減を図る狙い。

 同社は物流子会社のASKUL LOGIST(同)とフェリー輸送などを手掛けるマリネックス、東京九州フェリーと組んで設立した東京九州フェリーモーダルシフトアスクル協議会で、アスクルの物流拠点である埼玉県内の物流拠点「ASKUL三芳センター」と福岡県内の物流拠点「ASKULLogiPARK福岡」の間の拠点間輸送を従来の10トン車によるトラック輸送からその一部を船舶に代替、横須賀から新門司間の輸送をフェリーとして、トラックによる陸送から船便へ昨夏から切り替えた(=写真)。なお、同取り組みは国土交通省の令和6年度モーダルシフト等推進事業に採択されている。

 同社によると船舶による拠点間配送の一部切り替えで昨年8月から今年2月末までの累計で両拠点の拠点間配送で排出する二酸化炭素排出量は船舶輸送への切り替え前後で68.3%(141トン減)の削減となり、トラックドライバーの運転時間削減率は84.5%(1343.8時間減)となる見込みで、環境負荷権限や労働生産性向上に一定の効果があったとする。

 今後は発着区間の増設を行う。なお、1月からアスクルのロゴをあしらった5台のラッピングシャーシ(車体)を用意して走行を開始、同社が環境負荷軽減のためにモーダルシフトを推進していることをアピールする狙い。
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