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ニュースの断層・NTT東日本 アンドロイド端末提供、〝わかりやすさ〟で差別化へ

2010年11月30日 16:20

712.jpgのサムネール画像「とにかく『わかりやすさ』を追求していきたい」。東日本電信電話(NTT東日本)は11月25日、「フレッツ光」を利用した生活情報配信サービスと専用のタブレット型端末の提供を開始した。ネットに馴染みのない層に対し、ショッピングや地域情報など生活情報系のアプリを専用端末経由で配信。端末はレンタルでき、お勧め情報が自動で配信されるなど「ハードルを低く設定した」(NTT東日本)。iPadなどの多機能端末が普及する中で"使いやすさ"に重点を置いて違いを出し、「早期に100万台、10万人の加入」(同)などサービスの浸透を目指す。ただ、利用者がアプリ経由での買い物など、必ずしも「ハードルの低くない」行動に至るかなどの疑問もあり、可能性は未知数。競合端末が溢れる中、どのように普及を図っていくか注目される。

 提供する端末は「光iフレーム」=写真=で、アプリ配信サービスは「フレッツ・マーケット」。7インチタッチパネルで、Android2・1を搭載。指で操作するタイプとペンを使うタイプなど3種類を用意した。端末は2万4150円で販売するほか、月額315円でのレンタルも可能。別途サービス利用料として月額210円が必要となる。

 配信するアプリはショッピングやニュース、地域情報など生活情報系を用意。11月下旬までに35アプリ、来年3月までに50アプリを配信する。買い物系は12月にニッセンなど2アプリを配信。サービス事業者の参加条件はなく、「広く展開していきたい」(同)とする。

 端末はシニアや主婦などの利用を想定するため、「お勧め情報が自動で降りてくる」(同)などレコメンドの機能を実装。「iPadは自分から情報を探しにいく形で上級者向け」(同)とし、「わかりやすさ」を全面に出してiPadなどとの違いを鮮明にしていく考えだ。

 ただ、そうしたネットに不慣れな層がどの程度アプリを介して買い物などをするかは不透明だ。また、「わかりやすさ」という特徴のみで同端末が選ばれるかも現状、疑問がある。果たして構想どおり普及が進むのか、今後の動向に注目したい。

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