楽天グループのフリマアプリ「楽天ラクマ」は10月17日、コメ兵と共同で提供している、ラクマで商品を購入したユーザーが必要に応じ、商品の検品依頼ができる「ラクマ鑑定サービス」を刷新した。新たに、対象となる商品を購入後、配送される前に無料で真贋鑑定ができる「お届け前鑑定」を導入。購入者が商品を発送する手間を無くし、よりブランド品の真贋を鑑定しやすい仕組みとしたことで、競合となる「メルカリ」との差別化を図る。
サービス名は「ラクマ最強鑑定」。今年1月から本格提供を開始した「ラクマ鑑定サービス」は、ラクマで商品を購入したユーザーが必要に応じ、商品の検品を依頼することができるサービス。商品は愛知県にあるコメ兵の拠点で検品。宝石、時計、ブランドバッグ、ファッションの専門鑑定士がラクマ鑑定サービス専属で検品を行うというもの。
同サービスは昨年の試験運用開始後、利用件数は10カ月で約3.3倍と伸長し、利用したユーザーからは「不安が払拭された」「判定結果のスピードが速かった」「無料なのが嬉しい」「コメ兵の信頼性が高い」など、ポジティブな評価が多かったという。ただ「購入した顧客が任意で鑑定センターに送らなければいけないという手間があるほか、送らなければ(偽物を購入する)漏れが生じ得る」(コマース&マーケティングカンパニーラクマ事業部の長谷川健一朗ゼネラルマネージャー)という課題があった。
そこで、対象となるブランド品全品を鑑定対象とするサービスへと刷新した。コメ兵との協業を通じて、コメ兵の強みである「人間による目利き」と「精度の高いAI」を活用した検品サービスを提供することで、偽造品の流通撲滅を目指す考え。
「お届け前鑑定」の場合、商品を購入すると、商品は出品者から自動的に鑑定拠点へと配送。送付先はシステムで自動設定されるため、出品者が発送先を変更する必要はない。鑑定拠点ではコメ兵が商品の判定を行い、判定結果が「基準内」の場合はコメ兵から購入者へ商品が発送される。判定結果が「基準外」の場合は、取り引きは自動でキャンセルされ、商品は出品者へ返品、購入代金は購入者へ返金される仕組み。
お届け前鑑定の場合、ユーザーによる選択式ではなく、対象商品は全て鑑定されるのが特徴。対象となるブランドは400以上。ラクマ事業部プロダクト・サービス課の樋口量祐シニアマネージャーは「『ブランドもの』と聞いて、思い浮かべるような代表的なブランドはほとんどカバーできる形になった」と胸を張る。また、購入者は商品の所在がアプリ内で分かる仕組みとなっている。
従来からのサービス「後から鑑定」に関しては、対象商品の購入者が、受け取り評価前に取引画面上の「鑑定を依頼する」ボタンより申し込める。購入者は出品者から商品を受け取ったのち、鑑定拠点に商品を発送することで鑑定サービスが受けられる。指定場所への商品発送費用は、購入者負担となる。
なお「お届け前」と「後から」の使い分けに関しては、対象商品は基本的に「お届け前」が適用されるが、単価の低い商品については「後から」の適用となり、鑑定センターへの配送料をユーザーが負担する仕組み。
長谷川ゼネラルマネージャーは「消費者がリユース事業者から安心してリユース品を買うのは、プロの鑑定士が鑑定したことが担保されているからだ」とし、「鑑定のクオリティーが最も高い事業者であるコメ兵とサービスを展開することになった」と説明。「プロ品質の鑑定をフリマでも当たり前にしたい」と述べた。
17日の記者会見では、コメ兵カンテイ事業部の松波之浩ゼネラルアドバイザーが、人間とAIを活用した同社鑑定事業の強みについて説明したほか、特許庁総務部国際協力課海外展開支援室の原真一郎室長も登壇。原氏は模倣品取引の大部分が犯罪組織によって行われており、模倣品を買うことが国際テロ組織への資金供給につながると指摘。「個人で使用する場合でも、模倣品は絶対に売り買いしてはいけないと強く言いたい。特許庁でも、安心安全な取引環境を守るために協力していきたい」と述べた。
サービス名は「ラクマ最強鑑定」。今年1月から本格提供を開始した「ラクマ鑑定サービス」は、ラクマで商品を購入したユーザーが必要に応じ、商品の検品を依頼することができるサービス。商品は愛知県にあるコメ兵の拠点で検品。宝石、時計、ブランドバッグ、ファッションの専門鑑定士がラクマ鑑定サービス専属で検品を行うというもの。
同サービスは昨年の試験運用開始後、利用件数は10カ月で約3.3倍と伸長し、利用したユーザーからは「不安が払拭された」「判定結果のスピードが速かった」「無料なのが嬉しい」「コメ兵の信頼性が高い」など、ポジティブな評価が多かったという。ただ「購入した顧客が任意で鑑定センターに送らなければいけないという手間があるほか、送らなければ(偽物を購入する)漏れが生じ得る」(コマース&マーケティングカンパニーラクマ事業部の長谷川健一朗ゼネラルマネージャー)という課題があった。
そこで、対象となるブランド品全品を鑑定対象とするサービスへと刷新した。コメ兵との協業を通じて、コメ兵の強みである「人間による目利き」と「精度の高いAI」を活用した検品サービスを提供することで、偽造品の流通撲滅を目指す考え。
「お届け前鑑定」の場合、商品を購入すると、商品は出品者から自動的に鑑定拠点へと配送。送付先はシステムで自動設定されるため、出品者が発送先を変更する必要はない。鑑定拠点ではコメ兵が商品の判定を行い、判定結果が「基準内」の場合はコメ兵から購入者へ商品が発送される。判定結果が「基準外」の場合は、取り引きは自動でキャンセルされ、商品は出品者へ返品、購入代金は購入者へ返金される仕組み。
お届け前鑑定の場合、ユーザーによる選択式ではなく、対象商品は全て鑑定されるのが特徴。対象となるブランドは400以上。ラクマ事業部プロダクト・サービス課の樋口量祐シニアマネージャーは「『ブランドもの』と聞いて、思い浮かべるような代表的なブランドはほとんどカバーできる形になった」と胸を張る。また、購入者は商品の所在がアプリ内で分かる仕組みとなっている。
従来からのサービス「後から鑑定」に関しては、対象商品の購入者が、受け取り評価前に取引画面上の「鑑定を依頼する」ボタンより申し込める。購入者は出品者から商品を受け取ったのち、鑑定拠点に商品を発送することで鑑定サービスが受けられる。指定場所への商品発送費用は、購入者負担となる。
なお「お届け前」と「後から」の使い分けに関しては、対象商品は基本的に「お届け前」が適用されるが、単価の低い商品については「後から」の適用となり、鑑定センターへの配送料をユーザーが負担する仕組み。
長谷川ゼネラルマネージャーは「消費者がリユース事業者から安心してリユース品を買うのは、プロの鑑定士が鑑定したことが担保されているからだ」とし、「鑑定のクオリティーが最も高い事業者であるコメ兵とサービスを展開することになった」と説明。「プロ品質の鑑定をフリマでも当たり前にしたい」と述べた。
17日の記者会見では、コメ兵カンテイ事業部の松波之浩ゼネラルアドバイザーが、人間とAIを活用した同社鑑定事業の強みについて説明したほか、特許庁総務部国際協力課海外展開支援室の原真一郎室長も登壇。原氏は模倣品取引の大部分が犯罪組織によって行われており、模倣品を買うことが国際テロ組織への資金供給につながると指摘。「個人で使用する場合でも、模倣品は絶対に売り買いしてはいけないと強く言いたい。特許庁でも、安心安全な取引環境を守るために協力していきたい」と述べた。