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同社の実店舗・ECを含めた今第3四半期(2023年9月~24年5月)の業績は、売上収益が前年同期比8.1%増の2464億円、売上総利益は同12.4%増の1222億円、営業利益は同14.2%増の294億円と増収増益となった。スウェット風のTシャツや「コクーンジョガープルオンパンツ」、「ライトデニムワイドパンツ」など、グローバルのマストレンドを取り入れた商品の販売が好調だったとしている。
昨年度からグローバルな商品開発や新規国への出店などを実施してきたが、今期以降はそれをさらに加速させる方針で、まずはグローバル化を見据えた商品戦略を強化。昨年9月にニューヨークに設置した商品本部では、世界最先端の都市でグーバルトレンドを捉えたボトムス「バレルレッグパンツ」などを開発。米国現地の顧客の声を取り入れたパターンやシルエットを採用し、米国だけでなくその他の国でも好調に推移したという。同社ではこれまで、日本やアジアを起点に商品開発をしていたが。米国に商品本部を置いたことで。各国で受け入れられる商品開発体制が整備されたと見ている。
関連して、今後はグローバルで展開しているデザイナーとのコラボレーションも強化する。加えて、ファーストリテイリンググループ上席執行役員でユニクロのR&D(デザイナー・パタンナー)を担当している勝田幸宏氏が、兼任でジーユーの商品責任者としても関与していくことになった。
ニューヨークに米国1号店開設
さらに、海外事業については、これまでアジアを中心に展開しており、日本では440店舗、台湾では22店舗、香港では8店舗、中国大陸では4店舗を開設。平行して各区に・地域では現地向けの通販サイトも運営している。しかし、22年からは米国のニューヨークにもポップアップ店舗を開設。今年9月19日には正式に旗艦店となる1号店と、米国向け通販サイトを開設した。ECについては旗艦店と同じ品揃えで運営し、米国全土の顧客に配送を行う仕組みとなっている。
今年の年末には香港でも2店舗を開設する予定で、海外事業の拡大を目指していく。そのほか、人材のグローバル化にも着手。ニューヨークの商品本部を今年の9月から「グローバルヘッドクォーター(グローバル本部)」に改組し、グローバルブランドを作り上げるため、商品開発だけではなくマーケティングとインストアマーチャンダイジングの部門も設置した。それに伴い、売り場や商売に関わる広い領域で、現地採用を推進していく予定。