中川政七商店の「さんち商店街」 初のポップアップを開催、学生経営のセレクト店で
2024年 9月12日 12:00
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「さんち商店街」は、中川政七商店が全国各地で出会って心動かされた物作りのブランドを紹介するECモールで、昨年10月に始動。サイト制作から集客、物流面を含めて工芸メーカーの販路支援を行っている。
「アナザー・ジャパン」は、東京駅の近くで学生が経営する、47都道府県の地域産品を集めたセレクトショップで、今回のコラボ企画”ものづくりから覗き見るディープな世界”では、「さんち商店街」で取り扱う商品の中から学生がセレクトした商品を販売するほか、職人を招いたワークショップ、ゲストによるトークセッションやお茶会も開催する。
中川政七商店は「アナザー・ジャパン」に小売業のノウハウ提供やメンターとして学生の経営に伴走する形で参画しているが、地域産品に思い入れのある学生たちと、「さんち商店街」の取り組みに親和性を感じていたことから、「アナザー・ジャパン」の売り場でコラボ企画を展開することになった。
「『さんち商店街』では物作りに対するワクワク感を常に届けていきたい。今回のようなポップアップは貴重な場になる。職人にとってもフィードバックが得られるのはありがたいこと」(中武直美経営企画室さんち商店街ディレクター=画像下㊧、㊨はアナザー・ジャパンの増井さん)とする。
ポップアップでは「さんち商店街」で展開する29ブランド(9月時点)の中から、越前和紙のアクセサリーブランド「YURAGU(ゆらぐ)」や、信楽焼の器などを展開する「明山窯」、京都の技が詰まった現代の仕事着ブランド「kiten.kyoto(キテンキョウト)などの約150商品を提案する。
商品の選定に当たっては、学生からの意見で、店内で開催するイベントに重点を置き、イベントに合わせた品ぞろえとしたようで、「若い人の目線で、新しい角度から商品に光を当ててくれている」(中武ディレクター)という。
9月2日にはプレオープニングイベントとして、和歌山の棕櫚(しゅろ)の箒・掃除道具ブランド「ブルームクラフト」の職人を招いたワークショップを開催した。
9月14~16日には三夜連続で「異業種コラボな夜咄会」を開催。「YURAGU」を手がける長田製紙所の五代目と、書家の根本知さんとの対談など、さまざまなトークセッションを用意している。
ポップアップでは、各ブランドの説明文につけたQRコードから「さんち商店街」のページに送客できるようにし、10月に予定する「さんち商店街」の1周年特集に向けてポップアップ来店者がECを訪問するきっかけを作りたい考え。