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ジャパネットグループ 豪華クルーズの販売開始、リピーターや富裕層向けに特別な客室や設備、ツアー展開

2024年 7月18日 12:00

 ジャパネットグループは7月9日から、本格的なサウナやスパなどを完備した豪華客船で各地を巡るクルーズ旅行の販売を開始した。同社グループでは20~30万円代を中心価格としたクルーズ旅行をメインに展開中だが、今回販売を開始したクルーズツアーはより豪華な設備や客室を備えた客船で寄港地でのツアーも従来のものとは一線を画す特別な内容のものを用意した”ラグジュアリークルーズ”となる。複数回参加し一般的なクルーズに慣れた顧客やより豪華なクルーズを楽しみたい富裕層向けのクルーズツアーを企画・販売することでクルーズ事業の売り上げ拡大を狙う考えだ。
 
 ジャパネットグループでクルーズを含む旅行事業を手掛けるジャパネットツーリズムは船会社のバイキング・クルーズが運営する総トン数4万8000トン、乗客定数930人の客船「バイキング・エデン」をフルチャーター(全船貸切)、来年5月30日に横浜(神奈川)を出航、奄美大島(鹿児島)、種子島(同)、長崎、済州島(韓国)、下関(山口)、松山(愛媛)、徳島、伊勢志摩(三重)に寄港しながら、再び横浜に帰港する10泊11日のクルーズ旅行となる。

 客船「バイキング・エデン」の北欧の伝統模様をあしらったファブリックが印象的な客室は全室ベランダ付きでパウダールームには床暖房が設置されたラグジュアリーな作りで船内設備として本格的なサウナ・スパを完備。サウナ後のクールダウンのための「スノールーム」も用意。このほか、プールやジム施設、ゲストによるコンサートなどを開催するシアターなども完備している。複数のレストランやバーでは各寄港地の食材を使った和食を含むノルウェー料理やイタリアンなど様々なジャンルの料理などを楽しめる。一部を除きすべて追加料金なく利用できる。

 寄港地でのツアーも充実させたという。人気の観光地に加え、「なかなか個人手配ではいけないような観光地も織り交ぜながら普段は体験できないことを体験頂けるような特別なツアー内容にする」(同社)という。また、同社が展開中のクルーズでは通常、寄港地で名所や観光地などを巡るツアーの参加は別途参加費を徴収するが、「バイキング・エデン」では旅行代金込みとし、別料金は徴収しない。ただ、有料ツアーも用意する予定。

 なお、同社が展開中のクルーズ旅行と同様、同社のスタッフも帯同し、外国船のため必要となる英語に不慣れな乗客のコミュニケーションなど船内での様々な悩みなどをサポートする。

 参加費は客室によって異なり、最もリーズナブルな客室である「ベランダ」が一人74万9000円。中心の客室である「デラックスベランダ」が同84万9000円。最も高額な「エクスプローラースイート」は同199万円。ジャパネットが手掛ける一般的なクルーズツアーで使用する客船「ベリッシマ」での9泊10日日本一周クルーズの場合の中心価格は一人30万円前後であるため、高額な設定だが、同社によると「ベリッシマ」でのクルーズ旅行でも「ヨットクラブ」と呼ばれる高級客室から予約が埋まってしまう状況で「バイキング・エデン」の客室の中心価格も同様の価格帯であるという。上質な客室や設備、寄港地ツアーを用意することでより贅沢にゆっくりとクルーズを楽しみたいリピーターや富裕層の需要に対応したい考え。

 同社ではクルーズに複数回参加するリピーターや富裕層のニーズに対応するため、展開中のクルーズよりも豪華な客船をチャーターしたラグジュアリークルーズの販売を今年から開始。第一弾として今春に豪華客船「シルバー・ムーン」で各地を巡るクルーズを催行した。今回の「バイキング・エデン」によるクルーズはラグジュアリークルーズの第2弾となる。今後もクルーズ初心者をターゲットとした大型客船によるクルーズと並行して、リピーター向け、富裕層向けのラグジュアリークルーズを催行していく考え。

 
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