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同プロジェクトは、フェリシモが毎年春にその年のキャラクターを発表、参加セットをもとに手作りをして、同社に届けられたぬいぐるみをクリスマスシーズンにお披露目してから、順次国内外の子供たちにプレゼントするという取り組みで、今年は27年目となる。これまで累計6万6000体以上のぬいぐるみが寄せられ、日本を含む60カ国の被災地や難民キャンプ、保育関連施設などに贈られている。今年は、ハワイ・マウイ島山火事被災地域の子供たちと、国内71カ所の保育園や児童関連施設への寄贈を実施している。
今年は「ほっこりおちゃめなアヒルちゃん」のぬいぐるみを募集。「愛があふれるハッピーピンクの森」をイメージした、クリスマスツリーの中に、約200体のアヒルのぬいぐるみを展示した。JR日暮里駅の近隣には、多くの繊維問屋がある日暮里繊維街があることを受けて、日暮里駅の商業施設「エキュート日暮里」が地域連携の一環として2009年より展示に協力しており、荒川区の住民や職員有志、日暮里繊維卸商協同組合の一部店舗もぬいぐるみ作りに参加し、会場に飾られた。なお、飾られているぬいぐるみは約200体だが、イベント最終日までぬいぐるみの持ち込みを受け付けている。
初日に行われたオープニングセレモニーで、西川太一郎荒川区長は「このぬいぐるみは荒川区の大切な地域資源・観光資源。素晴らしいツリーを日暮里における年末の風物詩として続けてもらいたい」とあいさつ。また、2009年からぬいぐるみ作りに参加している、奥山佳恵さんは「『あなたの手作りが世界中の子供たちを笑顔にしていく』というコンセプトが素晴らしいし、誰でも簡単に作れるというのが、このプロジェクトの良いところ。『誰かのために』と思いながらぬいぐるみを作ると、結局自分も幸せになる。ぜひ日暮里繊維街で生地や毛糸を買い、皆さんから先に幸せになり、このプロジェクトに参加してもらえたら嬉しい」と述べた。
プロジェクトを担当する、フェリシモ創造価値継続事業部クチュリエグループ事業推進チームの湯本京子チームリーダーは「日暮里繊維街や荒川区の協力もあり、プロジェクトが地域に根付いていることが嬉しい。コロナ禍を機に『身近な誰かを笑顔にしたい』という思いから、手作りに興味を持つ人が増えていると感じている。ハッピートイズプロジェクトは、作った人ももらった人もハッピーになれるだけではなく、お披露目展示でぬいぐるみを見る人もハッピーになれる」と、「三方良し」な取り組みである点を強調した。今年は武庫川女子大学とコラボレーションし、学生が作ったアヒルのぬいぐるみを、学生自身が児童関連施設に届ける取り組みも行うという。