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ギグワークスは完全子会社の日本直販の発行済株式の20%分にあたる40株を秋元氏の関係者4人に売却する。売却価格は非公表。株式売却にあわせて9月11日付で秋元氏は日本直販の総合プロデューサーに就任した。
ギグワークスによると秋元氏はアイドルグループのプロデュースを手掛けるなど造詣の深い秋元氏のBtoCビジネスのノウハウなどを活用することで日本直販において新鮮な視点やアイデアをもとにビジネスチャンス創出が期待できること。また、秋元氏が持つ知見などを活用することで日本直販で販売する商材の拡販や新商材の開発からタレント起用によるプロモーション、独自コンテンツによるマーケティングの推進などを行えるようになること。例えば日本直販の顧客向けにプレミアム会員制度の創設を検討しており、同制度で秋元氏の企画を展開していきたいという。
さらに秋元氏が幅広い業種業界に元独自ネットワークを活用した新たなビジネス機会へのアクセスなどができるようになることから、関係性の強化を図る目的で秋元氏への日本直販株式の一部譲渡と同社総合プロデューサーへ就任を要請することにしたという。また、秋元氏とは今後、ギグワークスとの共同出資でギグワークスでBtoB事業のBPO業務に従事しているギグワーカーと呼ばれる人材を活用して事業を行う合弁会社の設立なども検討しているという。
なお、ギグワークスは9月29日付で同社の新株予約権の発行を秋元康氏とY&N Brothersの社長を務める秋元伸介氏の2人に対して行い、康氏には1500個、伸介氏に500個の合計2000個を1個あたり5057円で割り当てる。秋元氏側との結束力強化や意欲向上などが目的という。この新株予約権を行使期限(今年10月から28年9月末まで)内にすべて秋元氏側が行使した場合、普通株式20万株となるという。
日本直販は2022年7月にギグワークスが連結子会社化している。直近決算である2022年10月期(4カ月の変則決算)の業績は売上高が15億6400万円。利益面は赤字(経常損失および営業損失は2万8000円、当期純損失は1万7000円)となっている。