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集英社 そごう横浜店をリニューアル、商品やおもてなし体制を強化

2023年 7月20日 12:00

 集英社は7月14日、ファッション商材などを扱う通販サイト「ハッピープラスストア」の主力店舗である、そごう横浜店の売り場面積を約165平方メートルに拡張し、4階フロア最大級の店舗としてリニューアルオープンした(画像)。今回の刷新を機に同店を改めて旗艦店と位置づけ、商品ラインアップの拡充や新作をゆっくり試せるサロンスペースを設けるなど、顧客へのおもてなし体制を強化する。

 横浜店は、2018年9月にオープンした常設の1号店で固定客が多く、全国に10店舗を展開する実店舗の中でも常に売り上げ上位を維持している。

 売り場拡大に合わせて、インポートブランド、デザイナーズブランドのラインアップを拡充したほか、同社のオリジナルブランドも含めたジャストシーズンアイテムや、「ハッピープラスストア」の殿堂入りアイテムといった長く着られる定番商品など約450SKUをそろえた。

 港町という横浜の土地柄からか、ブルー系アイテムのニーズが高いほか、デニムの売り上げも好調なため、今回のリニューアル時もデニムのコーナーを設けて人気デニムをサイズ展開も豊富に展開している。

 また、「ハッピープラスストア」はこの数年、定価販売が軸のファッションECというブランディングを強めており、実店舗ではとくにセールは実施しない方針のため、セールシーズン中のオープンであっても、Tシャツやワンピース、デニムなどを中心に定価で売れる商品を集めた。

 接客面では、広い試着室(サロンスペース)を3室設け、一番広い試着室は優良顧客などにLINEや電話で来店予約してもらい、店舗スタッフの説明を受けながら人気ブランドの新作や別注商品などを試せるようにした。

 加えて、4台のiPadを設置したiPadステーションを開設。ユーザーがサイトで商品情報を確認するといった利用のほか、店舗スタッフが来店客に通販サイトの画面を見せながら、店頭にはないアイテムや顧客が気になっている商品の色違い、先行予約アイテム、着こなし方などを提案する。

 「ハッピープラスストア」の会員であれば、店頭で決済してEC在庫を自宅に届けるサービスもあるため、買い物後も荷物を気にせずに予定を楽しむことができる。

 店頭では通販誌も配布しており、スタッフが接客ツールとして活用したり、来店客が帰宅後も買い物を楽しめるようにしている。
 また、集英社では7月上旬に「ハッピープラスストア」アプリのリニューアルを実施しており、アプリ利用者は実店舗とECの両チャネルで共通のポイントを貯めて、使用できるようになった。

 リニューアルオープンを記念し、横浜店では7月14日~16日の3日間に税込1万6500円以上を購入したユーザーに、好みの花で作るブーケをプレゼントしたほか、同2万2000円以上を購入した先着60人にはノベルティとしてラフィア調ハットもプレゼントしたという。

 なお、横浜店のリニューアルオープンについては「ハッピープラスストア」のサイト上で発信しているほか、百貨店側でもチラシを配布。チラシでは同通販サイトで気になった商品を店頭で試すことができる取り寄せサービスや新設したサロンスペースの利用方法などを紹介している。
 
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