ファンケルと千趣会イイハナ 母の日ギフトの滑り出し順調、花と化粧品セットに、新規獲得に貢献
ファンケルでは、千趣会グループで花とギフトのネット販売を手掛ける千趣会イイハナとコラボレーションし、化粧品と花をセットにした母の日向けギフトを、仮想モール「楽天市場」で販売している。4月から販売を開始しており、想定を上回る売れ行きという。
ファンケルによれば、楽天グループから母の日向けギフトで花を扱う会社とのコラボ商品に関する募集案内が来たのがコラボのきっかけという。ファンケルでは以前から、母の日向けギフトとして、夏用の限定キットなどが人気となっていたものの、「やはり母の日というと『花を贈る』習慣が根付いており、そこまで大きな需要を獲得できていなかった。母の日に強い楽天市場で、花ギフトを扱う会社とのコラボ商品を出せば新たなお客様と接点を持つことができると考えた」(ファンケル通販営業本部ECモール推進部の御宿源太部長)。
そこで、「何社か候補はあったが、当社の事業やビジョンと一番親和性が高い」(同社通販営業本部ECモール推進部ECモール企画グループの佐々木美波係長)とみて、千趣会イイハナとのコラボを決めた。「花だけではなく、長持ちする商品もセットで贈りたい」という消費者の需要を取り込むのが狙い。ファンケルと千趣会グループがコラボ商品を販売するのは初のことだ。
一方、千趣会イイハナの杉本伸二社長は「著名ブランドからの指名なので、とても光栄だった。花と化粧品はとても親和性が高いので、ファンケルさんにそれを実感していただければ、当社にとっても花業界にとっても大きいこと」と喜ぶ。商品のコンセプトについては「離れて住む母親に花をプレゼントする場合、贈った本人は花を見ることができないが、化粧品もセットにすれば、盆休みなどに帰省した際に、新たな会話が生まれるきっかけにもなる。そういったコミュニケーションを当社がサポートできるのは、とても素敵なことだ」とする。
販売するのは、「エンリッチプラス化粧液・乳液+プリザーブドフラワーセット」(価格は4790円)と、「マイルドクレンジングオイル・ディープクリア洗顔パウダー+プリザーブドフラワーセット」(同4980円)。千趣会イイハナが実施している母の日のアンケートなども参考に、40~60代女性がプレゼントされて嬉しい化粧品・価格帯を決めた。プリザーブドフラワーは南米で加工したものを輸入しているが、国内で花を開花させるための「メリア」という加工を施している。「メリアは繊細で難しい技術を要する加工だが、ファンケルさんが美や健康の領域で商品を提供していることを踏まえて製造している」(千趣会イイハナの杉本社長)。
コラボ商品はファンケルの楽天市場店で販売する。楽天市場内でRPP広告やバナー広告を出稿しているほか、楽天市場の母の日特集における広告枠も購入。両社のメールマガジンで相手の店舗に誘導するバナーを貼り、相互送客も実施している。
楽天市場の場合、母の日商戦が本格化するのは5月に入ってからだが、今のところ「新規のお客様を順調に獲得できており、目標をやや上回るペースで売れている」(ファンケルの御宿部長)という。基礎化粧品とのセットが人気。知人からのプレゼントで化粧品を使ってもらうケースは、高い継続率が見込めるため、ファンケルにとっても大きな商機だ。
同社の佐々木係長は「こうしたギフト商品は初の試みだが、来年以降にもつなげられるのではないかと思っている。名入れ商品や専用のギフトボックスなど、時間が足りずにできなかったこともたくさんあるので、ぜひやってみたい」と意欲を示す。
千趣会イイハナの杉本社長も「来年以降もコラボできるなら、商品ラインアップをもっと増やしたい。花と化粧品は”鉄板”といえる組み合わせなので、母の日ギフト以外でもお手伝いできることがあれば」と語る。
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そこで、「何社か候補はあったが、当社の事業やビジョンと一番親和性が高い」(同社通販営業本部ECモール推進部ECモール企画グループの佐々木美波係長)とみて、千趣会イイハナとのコラボを決めた。「花だけではなく、長持ちする商品もセットで贈りたい」という消費者の需要を取り込むのが狙い。ファンケルと千趣会グループがコラボ商品を販売するのは初のことだ。
一方、千趣会イイハナの杉本伸二社長は「著名ブランドからの指名なので、とても光栄だった。花と化粧品はとても親和性が高いので、ファンケルさんにそれを実感していただければ、当社にとっても花業界にとっても大きいこと」と喜ぶ。商品のコンセプトについては「離れて住む母親に花をプレゼントする場合、贈った本人は花を見ることができないが、化粧品もセットにすれば、盆休みなどに帰省した際に、新たな会話が生まれるきっかけにもなる。そういったコミュニケーションを当社がサポートできるのは、とても素敵なことだ」とする。
販売するのは、「エンリッチプラス化粧液・乳液+プリザーブドフラワーセット」(価格は4790円)と、「マイルドクレンジングオイル・ディープクリア洗顔パウダー+プリザーブドフラワーセット」(同4980円)。千趣会イイハナが実施している母の日のアンケートなども参考に、40~60代女性がプレゼントされて嬉しい化粧品・価格帯を決めた。プリザーブドフラワーは南米で加工したものを輸入しているが、国内で花を開花させるための「メリア」という加工を施している。「メリアは繊細で難しい技術を要する加工だが、ファンケルさんが美や健康の領域で商品を提供していることを踏まえて製造している」(千趣会イイハナの杉本社長)。
コラボ商品はファンケルの楽天市場店で販売する。楽天市場内でRPP広告やバナー広告を出稿しているほか、楽天市場の母の日特集における広告枠も購入。両社のメールマガジンで相手の店舗に誘導するバナーを貼り、相互送客も実施している。
楽天市場の場合、母の日商戦が本格化するのは5月に入ってからだが、今のところ「新規のお客様を順調に獲得できており、目標をやや上回るペースで売れている」(ファンケルの御宿部長)という。基礎化粧品とのセットが人気。知人からのプレゼントで化粧品を使ってもらうケースは、高い継続率が見込めるため、ファンケルにとっても大きな商機だ。
同社の佐々木係長は「こうしたギフト商品は初の試みだが、来年以降にもつなげられるのではないかと思っている。名入れ商品や専用のギフトボックスなど、時間が足りずにできなかったこともたくさんあるので、ぜひやってみたい」と意欲を示す。
千趣会イイハナの杉本社長も「来年以降もコラボできるなら、商品ラインアップをもっと増やしたい。花と化粧品は”鉄板”といえる組み合わせなので、母の日ギフト以外でもお手伝いできることがあれば」と語る。